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11/05/09
もう10年以上前の話。
 
トラウマで人に話した事はないけど、どっかで吐き出さないと変になりそうなので、ここに書きます。怖い話とはちょっと違うかも知れないけど、ここなら読まれないだろうし。
 
そのころ初めての車を買った俺はとにかく運転したくて、一人で夜、ちょっと離れた県の海沿いにドライブに出かけた。
 
何時間か走った深夜、用を足したくなったんで、人家もないところだったけど車が来たら嫌なんで、さらに路地に入って行って車を停めて用を足した。
 
疲れてた俺は、体を伸ばすついでに、ちょっと散歩しようと思った。
 
丈の高い草むらの間の道を、海の方に向かってブラブラ歩いていると、ゲッゲッというカエルの鳴き声が聞こえてきた。
カエルか~と思って、何となく立ち上まって聞いてたら、カエルの鳴き声に混じって、ハァハァという人の息づかいみたいなのが聞こえてきた。
 
一瞬ビビったけど、もしかしてこんなところで、野外〇〇か?と思った俺は、ゆっくり音を立てないように、そっちに近づいていった。
 
草むらの向こうに、チラッと人影が見えたので、身をかがめて見やすい位置に移動すると、男らしき人影が、女の上に乗って動いてるのが見えた。
 
本当にやってる!と思って目をこらして見たけど、何か動きがおかしい。それでよく見てみて、とんでもない事に気が付いた。
 
男は手に刃物らしきものを持っていて、それを女の喉に何度も何度も突き刺してた。そのたびに女の口から、ゲッゲッという声が出てた。
 
俺は一気に腰の力が抜けて、そっからはただ見てるだけだった。
 
女は手を振り回して抵抗してたけど、こっちから見える手の指は全部、半分くらいから先がブランてぶら下がってて、抵抗になってなかった。
 
それから何度も刺してるうちに、だんだん女が動かなくなって、男も刺すのをやめた。その時、別の方からガサガサいう音と、何人か人が来る気配がした。
 
誰か来たと思って、俺もちょっと気を取り直して腰を浮かせかけたんだけど「おい、終わったか」って声がしたんで、またしゃがんでじっとしてた。
 
他人が通りかかったと思ったけど、男の仲間だった。いま考えると他人が通りかかるような場所じゃないんだけど。危なく立ち上がるところだった。
 
もしあの時立ち上がってたら、俺はこの世にいなかったと思う。
 
「派手にやったな」
 
「お前、服、汚し過ぎだろバカ」
 
「とどめ刺したか」
 
とか言ってる声に混じって笑い声まで聞こえてきたんで、俺は心底ビビって、本当に息を殺してた。
 
しばらくするとまた人が来る気配がした。見ると全部で5~6人は人がいた。新しく来た奴は、映画でよく見る黒い死体袋(?)あれを持ってきてた。
 
そっからよく聞き取れなかったんだけど
 
「●●…(←俺の車のナンバーの地名のやつ)」
 
とか
 
「車…黒い…」
 
とか聞こえてきて、俺の車の事を言ってるみたいだった。
 
それで一人の奴が「しっ」とか言って全員を静かにさせて、耳をそばだててた。俺は心臓が破けそうなくらいバクバクして、とにかく早く家に帰りたいって、そればっか考えてじっと動かないでいた。
 
で、しばらくしたらあきらめたみたいで、ゴソゴソなんかやり始めて、やがて死体袋のジッパー閉める音がした。水をぶちまける音がしたり、あと何だか知んないけどクソの匂いが強烈にしてきた。
 
そっと覗くと、死体を抱えて皆で帰るみたいだった。俺はとにかく息する音もしないように、じっとしてた。
 
男たちがいなくなっても、しばらくじっとしてたんだけど、今度は何台かの車の音が近づいてきて、ちょっと離れたとこで止まった。明らかに俺の車の方だった。
 
車のドアの開け閉めの音がした瞬間、反射的に体が動いて、俺は車から離れるように海の方にダッシュした。
 
せまい砂浜に出てから、横に全力で走って別の草むらに入って、腹ばいになってじっとしてた。そこからだと、車の音ももう聞こえないけど、とにかく俺はじっとしてた。
 
携帯も財布も全部、車に置いてきてたから、窓破られたら身元がバレると思って気が気じゃなかったけど、とにかく明るくなるまで、何時間もじっとしてた。
 
明るくなり始めたら、釣竿持った人が現れたんだけど、俺は警戒して出ていかなかった。
 
さらに明るくなってきた頃、犬の散歩の人とかも砂浜に現れ出したんで、俺もどさくさに紛れて散歩のふりをして、やっと草むらから出た。
 
砂浜をしばらく散歩するふりしてから、車の方に行ってみた。もちろん昨日の殺人現場の方には、顔も向けないで歩いてった。
 
俺の車の後ろには、赤いマーチが停まってたけど、昨日の奴らの車じゃ無さそうだった。車は窓も破られてないし、特に変わったところはないみたいだった。その時はそう思った。
 
それでも念のため、そのまま車の横を通り過ぎて、そっから何キロも離れた、旅館や民宿がある辺りまで、歩いていった。
 
そこでさらに時間を潰して、また車の近くの砂浜まで戻って、怪しい人影がないのを確認してからやっと車に乗った。エンジンかけたら速攻発進して、猛スピードでそっから逃げた。
 
高速に乗ってから、ようやく落ち着いてきて、サービスエリアで水を買って飲んだ。
 
警察に電話しなくちゃって思いながらも、ビビってする勇気が出ない。迷いながら車に戻って気付いた。乗る時は分からなかったけど、助手席側のドアに30センチくらいガーッと刃物でつけたような傷が入ってた。
 
警察に電話するのはやめた。それから車には乗らなくなって、車は売った。数年前に転勤で遠くに引越したんで、もうその海岸のある県に行く事もない。今後も行かないと思う。
 
こういうトラウマ抱えちゃうと人と話したくなくなるんで転勤を機に、以前の友達とは連絡も取らなくなった。
 
一生この記憶と付き合うのかと思うと鬱になるorz

引用元:パラノーマルちゃんねる

 

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