butuzou151311

大学の助教授から聞いたお話。

助教授はまだ30代で、お酒を飲むのが大好きな人。
とある授業を選択したところ、この助教授が担当だった。
色々と質問をしている内に、なぜか飲みに行く話になった。
そこで他の生徒何人かも集まって飲み会をした。

夜が更けて、外の雰囲気が変わってくるころ、
助教授が「面白い話がある」と言って写真を出してきた。
「これ、何か判る人」
助教授が差し出した写真には、古い仏像の写真。
「仏像」と答えると、「仏像、だけじゃなくて、何時代の物とか様式とか、そう言うのをあててみろ」と言われた。

そこでみんなで集まって、その写真をじっくり観察した。
「杏仁形の目元だから飛鳥時代だ」とか、「蓮弁があるから白鳳以降だ」とか、
結構白熱して討論していると、教授が言った。
「これは江戸時代に作られたもので、飛鳥から白鳳の時代の仏像に近いがどうのこうの(詳しくはちょっと覚えていない)」
「で、この仏像が面白いところはなー」と、助教授が新しい写真を出す。
写真には仏像の後姿が写っていた。
その後姿には、大きな杭のような物が打ち込まれている。
知っている人は聖徳太子とか救世観音像とかのキーワードを思い出すかもしれない。
一気に場のテンションが下がった。

助教授は「まぁこれは授業と関係ないことだから。ただの怖い話として面白おかしく聞いてくれ」と、話を続けてくれた。
助教授曰く、古文書などの研究の為、時々田舎の大きな家や古くから続いている家の蔵の中を見せてもらう事があるらしい。
その家には古文書の写しを取りにお邪魔していたのだが、
大きな蔵の中は古文書以外にも助教授の心をくすぐるものがたくさん置いてあったそうだ。
そこで、家の人に了承を得て蔵の中の探索をさせてもらった。
そのときに出てきた仏像が、さっきの写真のものだと言う。
「作った人の名前と日付けが書かれた箱に入っていたよ。
そして一緒に書付のような物も入っていた。
もちろん、読んだよ。好奇心旺盛?研究熱心と言ってくれ」

で、その仏像は江戸時代に作られたもの。
作ったのは特別な職人ではなく、どうやらその家の主人(どうりで、少し稚拙と言うか、荒い感じはした)。
そして作った理由が「血筋が絶える様に願って」だったそうだ。
「そんなの書付に書いておくものなの?」「誰かが読んだらどうするの?」←実際助教授が読んだ
と、みんな騒いだが、助教授は続けた。
「それで、だ。その男がこの仏像を作ったときは、仏像に杭は打たれてなかったようなんだよ。
書付は2枚あってね、多分、誰かが見つけたんだろうね。
2枚目の書付には『この呪いが解ける様に』と言うようなことが書いてあった。
つまり杭を打ったのは、2枚目の書付を書いた人なんだろうね」
そして、
「でね、その呪いなんだけどね、完全には解けていないみたいだったよ。
その家はね、男の子が滅多に生まれないんだそうだよ」
と、助教授は話を締めた。

個人的には、何故仏像を使って呪いをかけるんだろう?とか(杭は何となく解かるんだけど)、
何故その仏像を手離さないの?とか色々と考えれて面白かったかな。
もしかしたら助教授の作り話かもしれないけれど、
写真は実際に見たので、あながち嘘じゃないのかも。

引用元:オカ学

 

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