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815: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/09/21(金) 20:20:19.43 ID:JlvOJyaJ0
長くなって申し訳ない。
まったく怖くはないが、婿入りした友人の話。
友人Aは、兄の居る妹というポジションの奥さんと結婚をした

816: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/09/21(金) 20:22:31.24 ID:JlvOJyaJ0
何故兄が居るのに婿入り?と聞けば、なにやらオカルとめいた話を聞いた。
奥さんであるBの母親は、本家から嫁に出た人で、その本家は母親の姉が継いでいた。
Bの母は既に亡くなっており、Bは伯母を本当の母のように慕っていたという。
その本家は、手広く様々な商売をしている上に大地主で、なかなかに有名な家らしい。
ある年の初め、伯母さんが急逝したとのことで、Aは友人たちとの飲み会にも急遽不参加となり
どたばたした日を過ごした。そのどたばたは二年に及んだ。その間俺たちはまったく会わなかったのだ。

817: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/09/21(金) 20:23:38.05 ID:JlvOJyaJ0
後々聞いてみると、Bが本家の仕事を一手に担うことになった、とのこと。
その手続きに二年もの期間を要したのだという。
本家に跡取りは居ないのか、と尋ねると、「居るには居るがみな男ばかりなんだ」と。
男が継げばいいではないか、と思うが、どうやらBの本家には妙なジンクスのようなものがあり、
家の事業を継ぐのは必ず女でなければならない、という話だった。
しかしその事業はといえば、赤字や借金ばかりで、継ぐよりも放棄したほうがいいような代物。
AはBが継ぐことを散々反対したが「一族の決まりだから」と頑なに言い張り、Bはその借金さえも丸ごと
相続してしまったということだった。「頭が痛い」というAの言葉をよそに、Bは経営の手腕もないのに
どういうわけか事業は再度軌道に乗り、相続の際にいくらか手放すことになった土地も買い戻すことが
出来たという。この間十年ほどだろうか。

818: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/09/21(金) 20:24:56.73 ID:JlvOJyaJ0
Bはもとあった遺産を上回るだけの金額を稼ぎ、頭が痛いと呻いていたAも「丸く収まってよかった」と
ほっとした顔。そのAがBから聞かされた話に寄れば、Bの本家はどうやら「一代交代の家」ということらしい。
一代はたくさんの財を成し、次の代はそれを食いつぶす。そしてその次の代は何故か儲かる…。
そういう不思議なシステムがあるのだという。儲かる世代は特別な努力をしているわけではない。
しかし必ず、次の代はギリギリまでその遺産を食い潰す…、いや、Aの言い回しに寄れば
「食いつぶさなければならない」らしい。そうしないと次の代が栄えない、とのことだ。
これを何度も繰り返し、地元では誰もが知る名家となったのがBの家だという。
ただし家の事業を継ぐのは、どういうわけか女性に限られており、これも絶対に守らなければ
ならず、女性は好きな相手と結婚してもいいが、戸籍でも日常でも名乗りはすべて本家と同じ
苗字でなければならないと言う。仮に本家に女児が生まれなかった場合は、本家の血を最も濃く
継ぐ女性があとを継ぐようだ。

819: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/09/21(金) 20:26:09.44 ID:JlvOJyaJ0
その仮のケースに当たるのがBで、彼女は母を早くに亡くしているため、
子供の頃から本家を継ぐことが決まっており、だからAは結婚の絶対条件として婿入りすることを
求められたのだという。Aはまったく知らなかったというが、戸籍上、Bは子供の頃に既に本家の
養子として迎え入れられていたことになっている。
そしてAとBの間に生まれたのは女児二人。
長女のほうは、溢れるほどの財を食いつぶす運命を最初から用意されているのだというが、おこぼれに
預かれない妹のほうがなんだか哀れである。
おしまい。

引用元:見ちゃダメ!!

 

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