yama

私が仕事で愛知県に行った時、山登り大好きな彼から聞いた話である。

この前は岐阜県に山登りに行き、帰りは下呂温泉に入ってきたよと愉快に喋る。次は富士山に挑戦したいと言っていた。

話を聞いているうちに、私も今度一緒に連れて行ってくれないか?とテンションが上がっていたのか頼んだところ、今までの愉快な表情から一変薄気味悪い顔つきになり、こう語りだした。

ある時、2人の登山を試みる成年がいたんだがいよいよという所で道がわからなくなり、遭難してしまったそうだ。

日は落ち、持ち合わせていた照明を頼りになんとか人の気配のあるボロ小屋に辿りついた…

2人は事情を説明し、その主は何をいう事もなく暖かく迎え入れてくれた。

疲れていたのか安心したのか2人はその日一度も起きる事なく朝を迎えた

次の日、光が目に差し込み目を覚ますと主はそこにいなかった…
紙切れがひとつ

「じきかえる 待っていてくれ」とだけ書いてあった…

だが、礼もできず申し訳ないと思いながらも2人は支度をし、1人が下山する為、様子を見てくると小屋を飛び出した。

しばらくして、戸を開ける音がして振り返ると主がそこに立っていた。

主「もう1人はどこに行った?」

「すいません 僕たち下山するんです今様子を見に行ってます。今から旅立ちます ありがとうございました。」

主「やめておけ 風が…変わった」

「え?で、でも」

主「山が飢えている…」

「そ、そんなまだこんなに明るい」っといい指を指した戸の先は先程とは裏腹に暗闇に満ちていた

主「今日は無理だ 明日にしろ」と内側からがっちりと扉を閉め始めた…

「何するんですか?まだ友達も帰ってきてないし、もしかしたら外で待って」

主「どうだろうな?」

「え?」

主「選択だ」

それからは外は完全に闇に覆われ戸に当たる風はドアを叩く音にも人の断末魔の声にも聞こえたという。
風が止むまで一睡もできなかったと思いきや、止むころには深い眠りについていた。

肩を揺すぶられ目を覚ますと、主の周りに2人村人らしき人が立っていた。

主「降りるなら今だ。ヤツらはまだ息を潜めお前を見ている 下の安全なとこまで案内させる 決して振り返るなまっすぐ信じて進め」

案内人に軽く会釈をすると霧でほんの足元しか見えない道をまっすぐ進んだ

見覚えがある街並みが見えてくるとふと記憶が飛んだ…

次に目を覚ました時には病院のベッド

知人の話いわく山に入ったまま帰ってこないので捜索願いを出したところ入り口のふもとによこたわっていたと言う。もう1人の友達の事について尋ねると暗い顔をして見るも無残にズタズタにされていて、イノシシ等の獣にやられたんでわないかだと

そこまで山登りの友達から話を聞いた時、無知ほど怖いものはなく自然という山を相手に人間はなんて無力なんだと思い富士山に登らないという選択をした。 友達は普段の顔つきに戻りウンとだけうなずいた。

まぁ山という山は登った事ないし高塚山くらいだけどね^ ^

引用元:オカ学

 

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