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深夜、小腹が空いた金田さんが環状八号線に沿った牛丼屋に行こうと歩いているときだった。
環八は丑三つ時を超えたというのに車が激しく行きかっている。
(ビニール袋?)
道の真ん中に白いなにかが飛んでいた。
だがサイズはビニール袋よりも大きい。
(なんだぁ?)
腰が曲がった老婆ほどのサイズ。
猛スピードのトラックをすり抜け、軽自動車を飛び越え、白いワンピースが踊っていた。
金田さんが何度見返してもワンピースはアクロバティックなダンスを続けていたという。手も足も頭もないが、明らかにそこには意思があった、と金田さんは仰る。
その晩は寝るまで、なぜか栗の花の匂いが鼻から離れなかったそうだ。

引用元:人から聞いた怖い話

 

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