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去年の夏休みに体験した出来事を・・・。
この手の文章書くの苦手なうえに、思い出しながらなので読みづらいかも。

大学が夏休みになり、バイトも長期で休める事になったので、数人で計画して海の近くに住んでいる友人の実家に遊びに行く事にした。
当時中古でバイクを買ったばかりで、乗りたくて仕方が無かったのと、出発日に用事があったので他の友人たちには先に行ってもらい、俺は後から夜に合流する事となった。

暫く人気の無い山の中の農道のような国道を走っていると、携帯に着信しがあったのが振動でわかったので停車。
着信を見るとなぜか公衆電話からだった。

間違い電話か?とも思ったがそうとも限らないしな・・・。
なんて事を考えているときに気が付いた。

画面には圏外と出ている・・・。

周囲は真っ暗、2、300メートルくらい先に何かの施設?のような場所があり、そこに街灯がついているだけ。

鳴り続ける携帯・・・。
着信画面には「圏外」と「公衆電話」と同時に表示されているし、明らかに異常な状況。
出るべきか無視するべきか、かなり迷った挙句出る事にした。

俺:「もしもし?」

相手:「・・・・・・」

俺:「もしもし?」

相手:「・・・・・・」

全く反応が無いのだが、服か何かが狭い場所で擦れるような音と、水の流れる音が聞こえるので、電話越しに誰かいるのは間違いない。

俺:「いたずらですか?」

相手:「・・・・・・」

俺:「切りますよ?いいですね?」

切ろうとしたその時、電話越しにトラックが走ると出るような音が聞こえてきた。
何気に進行方向を見ると丁度さっき見えた何かの施設の辺りをトラックが通り過ぎてこちらに向かってくる。
さすがに気味が悪くなり、電話を切って大急ぎで出発する事にした。
偶然だとは思うけど、なるべくその建物は見ないようにして・・・。

しかし、進行方向にあるので嫌でも目に入ってしまうのと、どうしても気になってしまって、その建物を走りながら見ていると、近づくにつれて解ったのだが、街灯だと思っていたのはどうやら電話ボックスらしい。
しかも建物の奥に川まで見える。
しかもまた携帯が鳴り出した、でも電話ボックスには人影も無い。

「偶然だ、偶然だ」

そう自分に言い聞かせてその建物を通り過ぎカーブを曲がった所で見てしまった。

線のついていない緑の受話器のみを持った女の人と、その女の人と手を繋いでいる子供の姿・・・。
しかも2人とも明らかにこちらを見ている。

携帯はまだ鳴っている。
対向車も後続車も見当たらない。

頭の中がパニックになってしまい、アクセル全開で逃げ出した。

メーターは見ていないがたぶん100キロ以上は出していたと思う。
普段なら慣れない街灯もない夜道でそんなスピードは絶対出さないのだが、そのときはそれも考えられないくらい動転していた。

暫くして落ち着いてきてスピードを緩め、友人とも普通に合流できたわけだが、友人の話だと別にその場所は心霊スポットでもなんでも無いし、何か事件とかがあったわけでもないらしい。

初めは誰も信じてくれなかったが、携帯の事を思い出し見てみると通話履歴に公衆電話からのものがあるうえに、公衆電話から着信4件との表示と水の音しか聞こえない留守電まで入っていたので、流石に全員信じてくれた。

後日談としてその場所に昼間全員で行ってみたのだけど、特に何も無く、その建物も水道局か何かの施設で、特に不振な部分も何もありませんでした。
ただ、その公衆電話は壊れていて受話器がありませんでした・・・。

ちなみに時間は用事が長引いてそこを通った時間は22時過ぎくらいだったと思います。
近くに集落や民家は見当たらないわけで、車通りも少ないそんな場所で親子連れが受話器持って立っているなんて、どう考えてもおかしいわけで・・・。

引用元:鵺速 あなたの傍の怖い話

 

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