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昨日の話です。

仕事を終えて夜遅くに帰宅の途についていたんですが、まっすぐ家に帰るのも面白くない気分だったもんで、ちょっと山道を遠回りしていこうと思い車を走らせました。

小雨が降る中まったりと走っておりました所、はるか前を照らすライトの光に人影を見ました。

そこには女の人が立っていました。
ポツンと一つだけある橙色の街灯の下、雨に打たれて。

何をしているのかとは思ったのですが、道路沿いに民家もある事ですし、付近の住民さんかな、と思いつつ少しスピードを上げて女の前を通り過ぎました。

そして何気なくバックミラーを覗くと、街灯の下に女は立っていませんでした。
一瞬、頭がパニックになりました。

目の錯覚か?
それとも幽霊か?

もう一度バックミラーを覗いてもやはり女は見えません。
腋の下に汗がにじみ出て来ました。

道路は急な右カーブにさしかかりました。
私はブレーキを踏みながら、後ろをもう一度確認しました。
ハイマウントストップランプが道路を赤く照らし出します。

・・・いました。
ブレーキランプの赤い光の中で女が、リヤトランクから顔を半分だけ出して覗いているのです。
真っ赤な無表情な顔で・・・

私は車の中で今まで出したような事も無いような声をあげ、アクセルを踏みしめました。

カーブを抜けてミラーを見ます。
暗くてよく解りません。

次のカーブにさしかかりました。
またブレーキを踏みます。

ブレーキランプに赤い女の顔が照らされます。
今度は口を大きく開けています。

膝がガクガクふるえます。
後ろが見えないようにバックミラーを大きく曲げて、前だけを見て走る事にしました。

しかし、ブレーキを踏むたびに何かが赤く光っているのがおぼろげながら感じられます。

しばらく走ったのでしょうか。
前方に車のテールランプが見えました。

恐怖に駆られていた私は追越禁止の車線にも関わらず、車を追い抜きました。

その瞬間、赤い光が車内を照らし出しました。
パトカーでした。

私はとりあえず人に出会えた安堵感で交通違反も気にせず、車を止めパトカーに駆け込みました。
お巡りさんは私の言うことを聞いて大笑いしてましたが、震えの止まらない膝をみて、ちょっとだけ真顔になっていました。

結局、同情してくれたのか違反切符は切られずに、パトカーを後ろに従えて、家まで帰宅しました。

駐車場に車を入れるまでお巡りさんは見届けてくれて大変感謝しましたが、私は心の中で、(あのパトカーに憑いて逝きなさい)と念じておりました。

引用元:怪談・怖い話2chまとめ

 

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