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昼休みは学校の図書室で過ごすのが日課になってて、その日もそうだった。

予鈴のチャイムが鳴って、教室に戻るかって所で図書室の中辺りで騒ぎがあった。
何事かとそちらに目をやると、人だかりが出来ていて、そこでどうやら誰かが倒れたらしかった。
人だかりの隙間から覗くと、倒れて痙攣している男子学生(顔は見えなかった)とクラスメイトのM君が見えた。
M君は倒れて意識もないであろう男子学生に「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」と謝っていた。
場所が図書館であることからも分かるように、M君は大人しくて決して人に危害を加えるタイプではなかった。
その為、どのような状況なのか自分にはイメージ出来なかったが、
M君がうっかり男子学生にぶつかるか何かして、転んで打ちどころでも悪くてこの様な状況になっているのだろうと勝手に解釈した。
教師を呼びに行った生徒が居ることと、予鈴から何分か経っている事もあって、自分は教室に戻ることにした。
今考えると冷静すぎるというか、冷たい対応だったが、当時は自分に出来ることは何もないと思ったし、
授業に遅れて怒られるのも嫌だったし(当時の自分は杓子定規な頭をしていて「遅刻=悪」だった)、
面倒事に首を突っ込むのも嫌だったのである。これに関しては謝る。M君ごめんなさい。
教室に戻った後、本礼のチャイムが鳴ってもM君も教師も教室に来なかった。
しばらくして教科の教師ではなく、担任の教師が教室に入ってきた。
担任はクラス全体に昼休みに図書室に居た奴はいるかと尋ねたので、自分は素直に手を上げた。
担任は何があったか知っているか?と尋ねてきたので、
「M君が男の子に謝っているのを見ました」と答えようとし「M君が」と口を開いた所で、
「お前はクラスメイトが倒れている所を見捨ててきたのか、薄情な奴だな」と怒りというより、見損なった様に担任に言われた。
正直言われた事の意味がよくわからなかったが、話を整理してみるとどうやら図書室で倒れたのはM君で、M君は病院に運ばれたらしい。
翌日、M君は普通に登校して来た(てんかんだったらしい)が、クラスで薄情者の烙印を押された自分には何がどうなっているのか調べることは出来なかった。
ただ1つ誓うが、図書館で倒れているのがM君だと分っていたならば、いくら薄情な俺とはいえ一人で教室に戻るなんて事はしなかった。

引用元:オカルト遅報

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