eye

当時、中学時代からの悪友達と毎晩のように心霊スポットと言われるところへ度胸試しをして遊びに行ってた。
名古屋で比較的有名なところから、いろいろと・・・散々行ったけど、特段怖い思いもしなかった。
その中で結構有名な廃ホテルには何回か女の子を連れて肝試しをしたりして遊んでいました。

その廃ホテルは竜泉寺から近く行きやすい立地もあって何回も遊びに行っていた。
帰り際に記念写真を撮ろうという事になり、帰ってみんなで見てみると無数の顔が写っているのに気付きました。

何回も行った事があり、警戒心も無くなっていたことから、「あんなところで撮れる訳がない」と思っていし、「こんな事になるとは・・・」と、一様にショックを受けていた。

霊の存在など信じていなかっただけに、本当に撮れた事が返って心霊スポットの散策に火をつけた。
当時は本当にバカだったと思う。

それから間もなく、今度は「大高緑地公園に行ってみよう」と友人が言い出した。

「はぁ??」

私は「あんなとこ何にもないじゃん!」と言わんばかりの生返事を返した。

私は転校生だったという事もあり、そこで事件があったことなど知る由もなかった。

友人たちは意気投合し、その晩女の子も誘って肝試しをする事になった。

多分冬だったと思う。
真夜中にとても長いクネクネした山道?を車で登って売店のある駐車所に着いた。
途中、柵の様な門があったけどその日は空いていた。

結構広めの駐車所に車を止めて、全く霊の存在を信じていないA君は「俺は寝てるからー」とやる気の無い感じで車中に留まり、残り6人は公園内を探索する事になった。

駐車場を抜けると、電柱の明りは無くなり、本当に真っ暗で何があるか分からない。
ただ目の前の歩道だけが、下り気味の右カーブしている事だけが分かるぐらいだった。

当時、この公園内ではモデルガンの戦争みたいな遊びをする人たちがいることや、暗視カメラでアベックを盗撮している人がいると噂を聞いたことがあって、BB弾に当たるのも怖いし、変質者に会うのも女の子がいるので男はとても警戒していた。

少しずつ歩道を下り、カーブの手前に差し掛かったころ、その先は更に暗く何にも見えないので、一番先頭だった私は「もう帰りてぇーこれ以上無理だろ」とチキンめいた感情が渦巻いていた。
他のみんなも足を止め、その暗闇を行くか行かないか迷うように眺めているだけになっていた。

やだなーと思いながら少し進むと歩道の右手に何て言ったらいいか分からないけど、真っ暗な中にそれ以上真っ黒な建物(見た目長方形)が立っている事に気付いた。

私:「おーい!なんか建物っぽいのがあるから見てくるわ―」

私はその建物に少し近づいた。

距離にして30mぐらいだったと思う。
近づけば近づくほど真っ黒で、嫌な感じもあって近づけなくなった。
でも興味はあって、この建物はなんだろ?と目を凝らすように眺めていたが分かる訳もなく、怖いから帰ろう後ずさりし始めた時、変なものが見える事に気付いた。

その真っ黒な建物の直ぐ脇の地面が”ゆらゆら動いてる気がするな?”と眺めていると、地面からもっと黒い筑紫の様な物体が生えてきた。

私:「なんだよあれ・・・」

怖かったけど興味が勝りそれを眺め続けた。
すると更に隣からもう一本・・・全部で4本、手の指の様な段差の物が生えてきた。

私:「なんだあれは・・・」

建物の大きさと比較してかなり大きな物体である事は理解できたけど、その他は真っ黒と指の様としか分からない。

後ろの方で私を見ていた友人達が、「おーい○○!どうしたんだよ」と叫んでる。

私:「いや、なんか地面から生えてきたんだよ」

そう言い返したその時だった。
4本あった黒の物体の内、一番右の黒が大きくなってきている事に気付いた!

私:「なんだ??でかくなってきてる??」
私:「え、え??」

一瞬訳分からない感じになったけど、直ぐその状況を理解した。

私:「こいつは近づいてきている・・・」

すごい寒気が全身を走った。

私:「音もない・・・でもこいつは近づいてきている!」

本能だった。

”このままじゃ危ない!”

とっさに振り返り「逃げろーーーーーーーーーーっ!!!」と叫び走った。

みんなもそれにビビったのか一目さんに駐車場へ逃げていく!
あまりの恐怖に無我夢中に走っていた私に一人の友人が声を掛けた。

友人:「どーしたんだ?何があった?」

私:「後ろを振り返ってみろ!」

友人:「はぁ??」

友人と走りながら振り返る。
それまで何が近寄ってきてたのか分からなかったけど、その時初めて理解した。
歩道から浮いて走ってくる人型の真っ黒な物体!

その歩道はかすかだけど明りがあった。
洋服の色とかそれが人間であることぐらいの色彩を確認できる明りがあった。
少なくても友人の肌の色とかは分かるぐらいの明るさだったのに、その人型の物体は真っ黒すぎる程黒い。

振り返った友人と目があった。

友人:「何だあれ!?普通じゃない!浮いてる!!!」

私:「分からない、ただ追いつかれたらヤバい!」

友人の速度が上がった。
一刻も逃げ出したいのに、目の前で女の子が転んでしまった。
その子は振り返ってもおらず、後ろに何が居るのかも分かってない。

”このままではまずい!!”

私:「早く立てーーーーーーーー!!」

思わず言葉が乱暴になってしまった。
それほど必死だった。

”追いつかれたら多分殺される・・・”

もう後ろを振り返る事が出来なかった。
その後、車で寝ていた友人を叩き起し逃げ帰るように返った。

もう二度と行かない。
それから心霊スポットに行く事も無くなった。

ごめん、落ちは無いです。
あれは何だったのか気にはなるけど確かめようもなく、確かめたくもない。

引用元:鵺速あなたの傍の怖い話

 

この記事を読んだひとは、こちらも読んでいます