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603 2007/01/05(金)

7~8年位前の私の体験です。

夏に、親父と私(小学生)が2人で、
車に乗って出かけた事がありました。
目的はよく覚えていないのですが、確か祖母の家に行く、
とか、その様な感じだったと思います。

夜の10時くらいでした。
親父が、タバコを買うのでちょっと待っていてくれ、
と言い、住宅街の暗い夜道の脇に車を止めました。
車には私一人です。私は車の窓を何気なく開けました。
車を止めた場所からすぐ近くにあった、学校らしき建物。

そのグラウンドの上に誰かいるのが、
薄暗い灯りによって見えました。

4~5人ぐらいだったでしょうか。
みな、手にホウキのような物を持っていて、
何かが入った袋のようなものを取り囲んでいました。
かなり大きいそれは、もぞもぞと動いていました・・・
親父は、まだ帰ってきませんでした。

あれは確実に「人間」で、しかも「大人」では無かったと思います。
私は視力がかなり良いほうなので、背丈や顔の特徴から、
当時の私と同じくらいの子供だったと確信しています。
長めのスカートも見えたので、少女もいたのでしょう。

彼らが、ホウキのような物で、
その袋を殴り始めたのは、それからすぐの事でした。

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袋の中からは、うめき声らしき物が聞こえました。
鈍感ながらここで初めて、恐怖が襲ってきましたが、
今、窓を閉めると、閉める時の音でバレてしまうと思い、
それも出来ずに、私はその光景をずっと見ているだけでした。子供たちは、袋に入った塊を殴り続けています。
だしぬけに、それを足で踏みつけたのは、
スカートを穿いたあの影でした。

うめき声は、もうかなり小さくなっていました。

どれだけ長かったでしょうか・・・
タバコを手にした親父が漸く帰ってきました。
そして、親父がドアを開ける音に安心しました・・・が、
その途端、殴打の音が突然止んだのです。
反射的に、ハッと振り返りました。

グラウンドに並列に並んだ小さな影は・・・
微動だにせず、私の方向を向いていました。

全員の手にはホウキ。
動かなくなった袋。

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安心は一気に吹き飛びました。
私は座席の下に潜り込むように隠れ、
車が発進するのを、ただひたすら待ちました。
親父は怪訝な顔をしていましたが、
そういう事に対して割と無関心な人で、
深くは追求されませんでした。
私も、説明する気になどなりませんでした。帰り少しが遅くなったのは、ただ、
札の通る自販機が遠くにしか無かったから、
と聞かされました。

あの後、私が知る限りでは、
その様な感じの事件は無かったように記憶していますが、
それは私が知らないだけで、もしかしたら・・・とも考えたりします。

これが霊感などは全く無い私の、
ただ一度だけの、不可解な恐怖体験です。

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怖っ

引用元:おうまがタイムズ

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