319eec98-s
全ての準備が整い、メインスイッチが入れられた瞬間、不気味な振動と共に、
テスラ・コイルの周囲から異様なほど美しい青白い光が乱舞し始めた。

 

やがて、ドーム状にエルドリッジの船体を包み込むと、今度はどこからともなくシュルシュルッと
虫の羽音のような音が響き渡った。
そして船内の至る所からパチパチッという電気的なスパークが発生し、その閃光が走った。
この時実に恐るべきことが起こった。エルドリッジの姿が消えたのである。大勢の軍人が見守る中、
忽然と消滅してしまった。
資料には、それはあたかも霞のように空中に消えたと描写されている。
 一方、エルドリッジの船内では、次々に異様な現象が起こり始めた。
青白い光が船体を包み込むと、頭上の青空は一瞬にして消え失せ、メインマストのアンテナと
送信機材が超高熱で溶けてしまった。
被害は突出している部分ほど激しく、雷に打たれたように爆発して弾け飛んだとある。
 強烈な電磁場に包まれた船内では恐ろしい事態が相次ぐ。体が燃え上がる者、
硬直状態になったままの者、おぞましいことに、船室の壁に体が埋め込まれてしまう者さえ続出した。
まさに船内は地獄絵図の様相を呈していた。この時すでに、乗組員のほとんどが精神錯乱状態にあった。
 全てが終わった後、エルドリッジに乗り込んだ軍人たちは、この世のものとは思えぬ惨状を目にした。
人体の一部、あるいは全身が真っ黒な灰と化した人間の姿、発狂したまま空をにらむ者、
体が硬直したまま呼吸が停止した者、さらに異様なものがそこにあった。
 船内の各所から、人間の体の一部が突き出ていたり、生えていたのである。
正確に言えば、人体と船体が合わさった状態で発見されたのだ。
また、生き残ったエルドリッジの水兵は、全員例外なく体の不調から入院し、
そこから精神病院に送られる者が続出している。
結局、生き残った者で復帰した者はなく、全員廃人同然か死亡する結果となった。
関係者の間でかなり動揺が走ったが、信じがたい結果になった中での一応の成功とされた。

引用元:心霊-都市伝説ナビ-

この記事を読んだひとは、こちらも読んでいます