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473 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 16:28:44.84 ID:ofdTnoUj0.net[1/6]

二年前の不思議な体験。

当時俺は九州のド田舎の某ボロアパートに住んでた。

 

薄給な俺は仕事とバイトを掛け持ちしても

安いアパートの家賃を払うのがやっとだったんで

水道代や光熱費を気にした。

水道も出来るだけ使わず、夜中でも電気を殆ど付けなかった。

 

例えば「爪切りどこあったっけ?」となったら電気を一瞬つけ、

爪切りを位置を一瞬で確認し手探りで爪切りをとる。

といった具合だ。

だから俺の部屋はいつも暗く、

俺自身あまり騒がしいタイプではないので

外から見たら空き部屋のように見えたかもしれない。

 

さて、ここからが本題。

夜中、インドアな俺は真っ暗な部屋の中でPSPをしていた。

音量は1でGE無印やってた。

すると、突然俺の部屋のドアノブが『ガチャリ』と回された

 

 

474 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 16:39:39.85 ID:ofdTnoUj0.net[2/6]

昔から俺は部屋でエロ本読んでても

僅かな音や気配を感じると一瞬でエロ本を隠し、

母の目から逃れるという危険察知スキルを磨いていた。

そのためドアノブの回る僅かな音をおれは聞き逃さなかった。

素早く音量の-ボタンを押し、

電源のスイッチをシャッ!と上にはね上げると

PSPを抱え込んだ。

この間0.5秒。20年の年季が入った技である。

 

そして、それと同時に俺は考えた。

『チャイムも押さずに入ってくる知り合いなんていたか?』。

悲しいことに、俺にはそんな気の置けない友人がいない。

それに、宅急便とかなら呼び鈴くらい鳴らすだろう。

俺は息を殺し、真正面にある玄関ドアを睨みつけ、

誰かが入ってくるのを待った。

 

 

475 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 16:54:35.32 ID:ofdTnoUj0.net[3/6]

ドアがギギギ…と不快な音を立てて開いた。

さすがボロアパートのボロドアだ。

 

中に入ってきたのはマツコデラックス(のようなもの)だった。

身長は160くらいで体重は100キロはあるだろうか。

マツコのような黒いすだれみたいな服も来ていた。

違うのは髪がすごく長くて顔が見えないことだった。

そのせいで、パッと見では

ただの真っ黒いかたまりにしか見えなかった。

そいつは玄関に入ると黙って佇んでいた。

俺はヤツに気付かれてはいけないと思い、

息の音とか布ズレの音とか、とにかく息を殺し、

音を立てないようにした。

 

 

477 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 17:09:07.12 ID:ofdTnoUj0.net[4/6]

部屋は電気の消しているので真っ暗だ。

俺は玄関から入る月明かりでヤツの動きが少しは分かるが

ヤツからは真っ暗な部屋の中の

真っ黒な服を着た俺が見えないはずだ。

 

・・・1分か、一時間か、膠着状態が続いた。

気配を消した俺は心の中で

『早く帰ってくれんかな~』と思っていた。

すると、突然ヤツは

『8%-f8の3jxiwjかg8263[(%し;!!!』

と叫び出した。俺は泣きそうになった。

正直、俺は最初キチガイが入ってきたと思った。

 

でも違った。ヤツの発する言葉はお経だった。

おれはただの高卒底辺だから詳しくは無いが、

それでも所々にお経だとわかるフレーズがあった。

しかし、ヤツはそれを異常な速さで喋っていた。

早口で喋ってるとかじゃない。

録音した音声を早送りしたような速さだった。

声は高音で8倍速くらいの速さ。人間が出せる音じゃない。

 

これは人間じゃない。

 

 

481 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 17:18:18.34 ID:ofdTnoUj0.net[5/6]

俺はずっと内心ガクブルしながらヤツが帰るのをまった。

よくみたらこいつ近づいてきてる。

マツコみたいな服だから足が見えなくて良くわからなかったが

確かに玄関から廊下の途中まで来てる。

 

俺は『もうダメかな…』と思ったが、

不意に外で救急車のサイレンが聞こえてきた。

アパートのすぐ横を通ったのか、かなり大きな音がした。

すると、ヤツは踵を返し、

これまた8倍速くらいの速さで玄関から出ていくと

ドアは閉まった。

多分人生でこんなに安堵した瞬間は無いね。

俺はすぐさま玄関の鍵を閉めに行った。

またヤツが来たら今度こそおれの精神が持たない。

 

鍵 が 閉 ま っ て い る

 

 

483 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/04(金) 17:32:51.58 ID:ofdTnoUj0.net[6/6]

おかしい。だっていまさっきヤツは普通にここから入ってきた。

ドアノブを握った手が震えてくる。

そういえばおれはいつも外出する時以外はドアを閉めている。

今日だって閉めたはずだ。

ドアノブを握ったまま硬直する俺。

 

すると、また遠くからやつの声が聞こえてきた。

あの異常な速さのお経が段々と近付いてくる。

俺は弾かれたようにドアから離れた。もう気が狂いそうだった。

半狂乱になりながら俺は部屋へダッシュした。

部屋に散乱した物を蹴り飛ばし、

押し入れを開け、そのなかに隠れた。

ドアの鍵は閉まっていたのを確認した。

ちゃんと閉まってるからヤツは入ってこない。

そう自分に言い聞かせた。

 

ドアの開く音が聞こえた。

ヤツの声が一直線にこちらに向かってくる。

 

なんでドアは鍵が掛かってるのに普通に入ってくる!?

なぜ俺が隠れた場所を

最初から知ってたかのようにこちらに来る!?

目の前の押し入れのふすまが開いたところで

俺の記憶は途切れている。起きたら朝だった。

夢かと思ったけど目覚めたのが押入れの中だったから

いまだに夢じゃないと思っている。

アパートは流石に引っ越した。

 

不可解な体験、謎な話~enigma~ Part96

引用元:だいたいオカルトです。

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