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912: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/18(日) 04:24:58.19 ID:iWo3kXa50.net
ベルセルクって漫画の主人公ガッツの過去。ガッツは他人に触れられる事を極端に恐れる性格で、その理由が書かれてて泣けた

中世ヨーロッパ風のファンタジー世界が舞台
ガッツは、虐殺された女の死体から産まれ落ち、血の海で泣いていたところを、傭兵の妻に発見され抱き上げる
彼女は完全に気が狂っていた
疫病で我が子を失ったことで廃人化していた妻は、ガッツを自分の我が子だと思い込んだ
傭兵である夫は、「狂っていた妻の気が少しでも紛れるなら」と、妻がガッツを養子にすることを黙認した

数年後、ガッツの義母は疫病に倒れる
隔離された義母はただガッツの名を呼び続けた
幼いガッツは周囲の制止を振り切って義母のもとへ向かい、彼女が生き絶えるまでその手を握り続けた

冷徹な義父はガッツを息子として扱わず、傭兵として育てるために厳しい剣の稽古をつけるようになるが、誤ってガッツの顔に大怪我を負わせてしまう
すると義父は珍しくガッツに謝罪し傷薬を渡した
それは義父にとってはただの罪悪感からの行為だったのかもしれないが、ガッツにとっては唯一義父から優しくされた出来事として記憶に残った

913: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/18(日) 04:25:30.76 ID:iWo3kXa50.net
さらに数年後
義父は戦争で重傷を負い、二度と戦えない体になった
ガッツは少年でありながら大人顔負けの実力を持ち、傭兵として戦場で稼ぎ、義父を養うようになる
それでも義父はガッツに笑顔を向けることはなく、死んだ妻の名前を付けた犬だけを愛し可愛がった

ある日の夜、義父はガッツを殺そうとする
ガッツは寝込みを襲われたが間一髪で義父の剣をかわし、必死に義父をなだめようとする
義父は全く聞く耳を持たず、長年溜め込んでいたらしい不満を爆発させ、そして最後に泣きながらこう叫んだ
「妻が死んだのはお前のせいだ!
お前が触れたから妻は死んだンゴ!」
義父の言葉に一瞬放心するガッツ
剣を振りかざす義父
ガッツは咄嗟に身を守ろうとし、思わず義父を殺害してしまう

「ガッツが義父を殺した」「あいつは恩知らずだ」
義父の傭兵仲間達はガッツを殺そうと追いかけてくる
ガッツは必死に逃走し、広野の岩場の陰に身を潜めた
ずっと大切に持っていた傷薬の入れ物を取り出して抱き締め、あの時の義父の姿を思い出し、涙を流し震えながら眠った

眠るガッツを発見したのは、別の傭兵団だった
「ウホッ!子供だがいい身体をしている」「育てれば戦力になるだろう」
目覚めたガッツを待っていたのは、またしても戦場だった

出典: 後味の悪い話 その154

引用元:ちかとも

 

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