a42d070b
06/03/18
すべて匿名ですが、物語風に編集した事実です。

 

「これ、まずいよ。」

 

そう言ったのは、卒業アルバム担当の川島先生だった。

 

彼が机に置いた写真、それは3年C組の、アルバム用の集合写真。他の先生が集まってくる。

 

「やだ!何これ。」

 

C組担当の荻田先生が、驚いて口元に手をやる。

 

写真は、校庭で撮ったもの。
真ん中に先生、それを取り囲むように生徒達、一見変わった様子はないが、その背景、右上に、はっきりと男の顔が浮かんでいた。筋金入りの心霊写真である。


「どうしますか?先生」


川島が荻田に聞いた。


普通なら、撮り直すのが当然かも知れなかったが、すでに三学期後半。付属高校という事もあり、生徒はほとんど登校して来ない。


次の登校日まで待っていたら、アルバムの制作の方が間に合わなくなる可能性がある。


とはいえ、こんなにはっきり写っている写真をアルバムに載せたら、生徒達も何を言うか分からない。


この時代、今のようなデジタル処理などほとんどなく、不自然さがない修正は厳しかった。


悩んでいる所に、過去何度かアルバム制作に携わった八代先生が助言を出した。


「当日休んだ生徒がいるでしょ。その生徒の囲みを、そこに入れたらどうですか?」


結局この意見が採用された。


「しかし、この顔、2年前に自殺した、加藤君に似てるね。」


八代は、写真を見ながら、ぼそっとつぶやいた。


加藤君とは、2年前の夏休みに田舎で首を吊って自殺した生徒であった。原因は不明。一説には、いじめがあったと言われているが、はっきりした裏は取れていない。


その時の担任も、荻田であった。


「え、嫌ですよ先生、そんな、違いますよきっと。」


荻田はそう言って、ハンカチで汗をぬぐった。


こうして心霊写真は隠蔽され、無事アルバムは完成した。


それから5年後。C組の同窓会が開かれた。しかし43人全員出席とはならなかった。卒業して一年目に、二人の生徒が事故に遭って死亡していたのである。


その二人は、アルバムで、囲みとして写真を隠す役を務めた二人だった。

 

 

引用元:http://mao.5ch.net/occult

引用元:パラノーマルちゃんねる

この記事を読んだひとは、こちらも読んでいます