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子供の頃、友達と2人でよく探検をしていました。
土曜日の半日授業が終わり、その日もそんな感じで遊んでいると、通ったことのない道を発見しました。

その道があることさえ知らなかったので迷わず進みました。
家と家との間の狭い土の道で進んだ先には行き止まりの看板が立っていました。
でも看板の先にも道は続いています。

少し迷いましたが、夏で陽も長いのですぐ暗くなることはないだろうと思い先へ進み、小さなトンネルを3つ通り抜けると広い原っぱに出ました。
原っぱには一部開けたところがあり、ボロボロの家や商店が数件、錆ついた線路とホームがありました。
駅の名前は難しくて読めませんでした。

ふらふらと歩いているとピーっと電車の汽笛が聞こえ、その音を境に陽が傾き一気に夕暮れになってしまいました。

感覚としては冬の夕方って感じで、一気に暗くなっていき、2人とも時計を持ってなくて今が何時なのか分からず、急に不安になりました。

とにかく真っ暗になる前に家に帰らないと親に怒られるので急いで帰ることにしましたが、1つ目のトンネルに入り、何気なく後ろを振り返ってみると、灯りが煌々としていて、さっきまで居なかった人影も見えました。

気になりましたが、怒られたくない一心と、また明日来ればいいや!という思いでそのまま帰宅。
家に着いた時、時間はすでに7時過ぎでやはり時間の経過は正しかったようです。

次の日、再び友達と昨日の道を行こうとしましたが道が見つかりません。
昨日は家と家との間に道があったのに、今日は家と家とが隣り合っていて道がなく、日を変えて何度訪れてももうあの道が現れることはありませんでした。

ちなみに駅名は「齋驛來藤」みたいな感じで、今でもその友達とその時の話で盛り上がります。

引用元:鵺速あなたの傍の怖い話

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