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曾おばあちゃんから聞いた話です。

昔、じょみでん、という村があり、化け物が出たそうです。
じょみでん池の近くを通る人を手招きし、そのまま池に引き入れ、食べていまいます。

化け物と話が出来る魔物使いの一族がいて(おばあちゃんは、一族を、ちぇんでん、と読んでいました)、その魔物使い、ホノとフウ(その地域では、呼び名がそのまま悪を吸収するまじないだったそう)が化け物と戦ったそうです。

ホノとフウは化け物と相討ちになり、死にました。
そして、自分達が死んだことを恨むホノとフウは、毎年、いけにえをささげるように要求します。
そこで、恐れおののいた村人は、毎年、いけにえをささげていました。

しかし、一人、また一人と村を去り、いけにえになりたがる者がいません。
化け物に影響されて、呪われたホノとフウの怒りを静めるには、いけにえをささげ続けなくてはなりません。
そこで、村のレンジジイヤという村長と古老が結託して、五穀豊穣のための儀式を、毎年、行うことにしました。
それは、いくつもの穀物をのせた、大きな山車を、ぶつけ合うというものです。

不思議なことに、数年に一度、必ず山車に轢かれる人間がおり、即死してしまうのです。
すると、村長が「残念だが、村の犠牲になってもらう」と言って、化け物のいけにえにささげるのでした。

おばあちゃんは、いいます。
「昔の話だと思ったら、大間違いよ。
世の中には呪いがまだ残っていないとどうして言い切れる?
気をつけるのよ。おかしなところへは行ってはダメ!古い場所にはかかわってはダメ!気をつけるのよ」と。

今は無い話なのに、どうしておばあちゃんが未だにおびえているのかはわかりません。
ただ、一切の古い行事には足が向かなくなりました。
この怖い話を思い出すから。

引用元:何これ・・・怖い

 

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