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友人の話。

バス釣りの仲間に、とある山中の貯水池に連れて行ってもらった時のこと。
そこは釣り行為禁止だったが、釣りキチにそんな約束など通用しない。
皆、柵がかかっていない流出用水路から、半分泳ぐようにして池内に侵入していた。
その水路の上には樹木が覆い被さっており、絶好の目隠しになっていたのだ。
胸まであるウェーダーを身に着け、いざ彼も仲間たちと突入しようとしたその時。

バシャバシャと奥の方から水音がした。
見れば、先導していたバサーたちが、足早に水をかき分け引き返して来る。
彼らは友人たちを見、話しかけてきた。

今日は止めとけ。
ウロコが出たぞ。

ウロコ?鱗のことだろうか。
不審がる彼を尻目に、仲間たちは「それじゃ仕方がないな」とあっさり撤収し始めた。
誰に尋ねてもはっきりとした答えは得られない。

今に至るも真実は不明だが、自分のテリトリーの池ではないので、詳しくは聞けないのだという。

引用元:鵺速あなたの傍の怖い話

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