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2 :SS寄稿募集中 :2011/12/13(火) 22:12:59.06 ID:vVqVvFnA0
男「…ちょっと待て、一ついいか」
幽霊「はい、なんでしょうか?」
男「まず聞くけど、お前、女に見えるんだが」
幽霊「そりゃそうです。どう見たら男に見えるんですか?」
男「誰だか知らないが俺は女に恨まれるようなことはした覚えはないぞ」
幽霊「でしょうね、男さん童貞ですもんね」
男「やかましい!ってかなんでそんなこと知ってるんだよ!!!」
幽霊「テキトーにヤマかけただけなんですが何か?」
男「   」

3 :SS寄稿募集中 :2011/12/13(火) 22:31:40.90 ID:vVqVvFnA0
幽霊「人間本当の事を言われると顔に出るって本当なんですねぇ~男さん顔赤くなってま
すよ」
男「…とりあえず塩でも撒いておはらいでも…」
幽霊「あー、勘違いしやすいんですが普通の人がそれやっても意味ないですよ」
男「……えっ?」
幽霊「あとお経とか十字架とかもあまり効果がないです。ポ○モンでたとえるならイワー
ク相手にひのこを当てるぐらいなものですかね」
男「なんでポケ○ンに例えたのかは分からないが…そんなもんなのか?」
幽霊「まあ気休め程度にはなりますが普通の人がやっても効果的とは言えませんね。幽霊
の私が言うんですから間違いありません!」
男「そーなのかー…ってそうじゃない!人に注意したりなんなんだお前は!」
幽霊「だから言ったじゃないですか。化けて出たんですって」
5 :SS寄稿募集中 :2011/12/13(火) 22:47:21.29 ID:vVqVvFnA0
男「…こうなると考えられる原因は一つ」
幽霊「なんでしょうか」
男「前ここに住んでた誰かとかと間違えてんじゃないか?」
幽霊「そんなわけないじゃないですか。ちゃんと住所と名前を調べてきたんですから」
男「几帳面な幽霊だなおい」
幽霊「間違いがあったら他の人に迷惑がかかりますからね~」
男「俺は今大迷惑を被ってるんだが」
6 :SS寄稿募集中 :2011/12/13(火) 23:33:16.06 ID:vVqVvFnA0
幽霊「まあそんなこと言わないでくださいよ~。というか男さん、かなり落ち着いていま
すね。仮にも幽霊を目の前にしてるのに」
男「あー、なんかお前があっけらかんとしてたし。幽霊に向かってこんなこと言うのもな
んだがなんか…初めてって感じがしなくてな」
幽霊「まあそうでしょうね、長年連れ添った仲ですし」
男「だからお前なんか知らないって」
幽霊「なんと!ここまで言っても分からないんですか!」
男「あいにく幽霊に知り合いなんか一人もいないからな」
幽霊「いたらいたらで面白いんですけどね。ではヒントをあげましょう」
男「なんで上から目線なんだ」
7 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 00:07:45.15 ID:TxzUoxZJ0
幽霊「ヒントその1、男さんとは長い付き合いになります」
男「俺の質問は無視かよ…」
幽霊「ヒントその2、私は男さんの子供時代を知っています」
男「俺の子供時代を…?」
幽霊「ヒントその3、私は男さんによって…滅茶苦茶になぶられました…」
男「…って、えええええええ!!!」
幽霊「さーて、私は誰でしょう!」
男「ちょっと待てーい!!」
10 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 18:12:21.11 ID:TxzUoxZJ0
幽霊「なんですか?質問には答えませんよ」
男「ちょっと待て、いくら俺でも子供時代にそんな記憶はないぞ!」
幽霊「…そうですよね、やっぱりやったほうは忘れるだけなんですよね。そして傷だけは
ずっと残って…」
男「待て待て待て、一人悲しみにふけるな。こっちはマジで混乱してんだから」
幽霊「そういって、忘れたふりをするんですか…?所詮私なんて使い捨てられだったんで
しょう?」
男「だー!マジで覚えがねえんだよ」
幽霊「まあそうでしょうね。実際男さんがそんな子供時代を送ってたんだったらさすがの
私でもドン引きですわ」
11 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 18:55:11.03 ID:TxzUoxZJ0
男「…からかってんのか?」
幽霊「いえいえ、間違いなく事実は事実ですよ」
男「…ギブアップ」
幽霊「ありゃ分かりませんか、私としては残念ですけどね」
男「で…お前は結局何なんだ?」
幽霊「仕方ないですねぇ。それじゃ最後に大ヒントを」
男「…」
幽霊「あなたは子供のころ、誰と寝ていましたか?」
12 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 19:22:10.58 ID:TxzUoxZJ0
男「寝てた…?」
幽霊「はい、これが私から出せる最大のヒントです!!」
男「寝てた…といってもいつも普通に寝て…」
男「ああ、そういやいつもクマのぬいぐるみを抱いて寝てたなぁ…って!!!」
幽霊「はぁー、やっと思い出してくれましたか」
男「ってことはお前っ」
幽霊「その通り、クマのぬいぐるみの幽霊…ってこの場合生霊になるのかな?ですよ!」
男「一言いわせろ、なんでそんな姿なんだ」
幽霊「女に恵まれない男さんのサービスを兼ねました」
男「分かるわけねぇだろーーー!!!」
幽霊「ですよねーwwwwww」
13 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 20:03:56.65 ID:TxzUoxZJ0
幽霊「というより男さん考えてみてくださいよ」
男「なんだぁ!?」
幽霊「いきなり人じゃなくてぬいぐるみが家に来たら思い出す前に確実にパニックになり
ますよね。それじゃ完全にホラーじゃないですか」
男「否定はしない」
男「全く、まぎらわしい言い方しやがって」
幽霊「けど事実じゃないですか、天井に投げたりストレス解消のサンドバックにしたりで」
男「まあ…ワンパクな子供だったしなぁ」
幽霊「けどそんな男さんも今じゃ一人暮らしの立派な社会人ですか。いやー時の流れは早
いですねぇ」
14 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 21:28:27.19 ID:TxzUoxZJ0
男「…で、ここに来た目的は?」
幽霊「はい?」
男「子供の時の復讐か?痛めつけてた事をよく覚えていたみたいだし」
幽霊「まさか!そんなことでこんな手の込んだことしませんよ」
男「いやよくあるじゃん、呪われた人形とかで持ち主を呪うとかさ」
幽霊「あー、まあ多少ぬいぐるみの方に多少傷は残ってますが、私はそこまで怨念とか持
ってませんので大丈夫ですよ」
男「じゃあ一体なんで…」
幽霊「覚えて…ませんよね。まあ当然なんでしょうけど」
男「…悪い、ちょっと思い出せない」
15 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 22:03:54.47 ID:TxzUoxZJ0
幽霊「まあ子供の頃の話ですから無理はないですが…」
幽霊「男さんが成長して、ぬいぐるみを抱いて寝るのをやめたとき、お母さんとずいぶん
もててくれましたもめましたよね?もう使わなくなった私を捨てるかどうかで…」
男「…ああ」
幽霊「その時、お母さんは呆れながら捨てなさいって言ってたけど、男さんは泣いて抵
抗してくれましたよね。将来、きっと大事にするからどこかにしまっといてって…」
男「…」
幽霊「所詮、子供の頃の話ですし、まあ忘れていられても仕方ないかとは思ったんですが
…わたしは今でもに実家の方にしまわれています。」
幽霊「けど、やっぱり男さんの近くにいたくなって、こんな姿ですがお願いにあがったわ
けです」
16 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 23:06:14.49 ID:TxzUoxZJ0
男「…子供のころの約束を信じて…そんなの確かな確証もないのに」
幽霊「我ながら、自分勝手な理由だとは思います…」
男「それでも俺の事を…待っててくれたのか?」
幽霊「ってまあいい加減ホコリまみれになったんでそろそろ日光浴をしたいっていう目的もあ
ります」
男「むしろそっちが目的か」
幽霊「さー、どうでしょうか?」
男「少し感動しそうになった俺に謝れ、いやマジで」
18 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 23:33:19.81 ID:TxzUoxZJ0
男「さてと…大体の事は分かった。で、俺に取りに行けってか」
幽霊「その通りです。まあ自力で来れないこともないんですけど」
男「だったらそれでいいじゃないか」
幽霊「いやいや、途中でエネルギーが切れる可能性もありますし、それにぬいぐるみが夜
中に街を歩くなんてそれなんて都市伝説?ってなるじゃないですか」
男「幽霊がエネルギーってなんなんだよ」
幽霊「幽霊だって存在するのにエネルギーを消費するんですよ」
男「存在は完全に非科学的だかな」
幽霊「…あんまりつっこみすぎると疲れますよ?」
19 :SS寄稿募集中 :2011/12/14(水) 23:56:34.15 ID:TxzUoxZJ0
男「やかましい。さていつ取りにいくかだけど」
幽霊「あれ、男さん明日は何かあるんですか?確か明日から連休で会社は休みだったはず
ですよね?」
男「そこまで調べてあるのかよ、まるでストーカーみたいだな」
幽霊「まあお願いした手前、あまり無理は言えませんからね。家の住所から何から何まで
下調べはバッチリです!」
男「世間ではそれをストーカーって定義してんだが」
幽霊「幽霊に法律なんて適用されませんから大丈夫です…たぶん」
20 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 00:13:01.04 ID:XsL0jK660
男「なぜそこで不安になるんだ。しかし、ぬいぐるみを取りに行くために実家に帰るって
のもな…」
幽霊「いいじゃないですか、ちょうど日帰りの里帰りってことで。仕事に追われてあまり
実家に帰れなかったんでしょ?」
男「まあ…そうだけど」
幽霊「そうと決まれば善は急げですよ、兵は神速を尊ぶというじゃないですか。というかとっとと日光にあたらせろこんにゃろう」
男「分かった分かった!…じゃあ今日はもう寝るわ」
幽霊「はいはい、おやすみなさーい」パチッ
21 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 00:44:54.16 ID:XsL0jK660
~深夜~
男『ぬいぐるみの幽霊か…』
男『幽霊とか妖怪とか、そんなもんあるかと思っていたけど…』
男『実際あるんだな…』
男『子供のころの事なんて忘れてたわ』
幽霊「あの…男さん?」
男「ってなんだ!せっかく人がまどろんでたところに」
幽霊「あの~わがままっていえばそうなんですけど…」
男「なんだ?」
幽霊「昔みたいに…抱きしめながら寝てくれませんか?」
22 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 00:52:31.70 ID:XsL0jK660
男「はあぁ!」
幽霊「まあ幽霊ですし実体なんてものはないんですが」
幽霊「やっぱ久しぶりに会ったら、懐かしくなったっていうか、恋しくなったっていうかその…」
幽霊「ちょっと苦労しましたが、なんとか実体化して男さんでも触れられるようにはしましたので…」
男「……」
幽霊「駄目…でしょうか?」
男「……」ギュッ!
幽霊「あっ!」
23 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 01:01:14.13 ID:XsL0jK660
男「……」
幽霊「あの…男さん?」
男「…とう」
幽霊「えっ!」
男「覚えててくれて…ありがとう」
幽霊「…!」
幽霊「こちらこそ…思い出してくれて、ありがとうございます」
男「…」
男『なんでだろうな…』
男『幽霊なのに、懐かしいこの感じ…安心するな』
28 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 21:09:53.93 ID:XsL0jK660
~次の日~
男「ただいまー」
母「はいはい~って男!いきなり帰ってくるなんて珍しいわね?」
男「うん、ちょっと荷物取りに来たわ」
母「あら、荷物だったら言ってくれればそっちに送ったのに」
男「まあその…たまには家にも顔を出そうかな~って思ってさ」
29 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 21:24:19.82 ID:XsL0jK660
母「あらま、珍しいこともあったもんね。で、今日はどうするの」
男「いや、また明日用事もあるし、荷物まとめたらまたすぐに出るよ。で、これ、お土産
の宇治抹茶プリンね」
母「ずいぶんせわしないわねぇ。というよりどうせ来るんだったら来る前に連絡しなさい
よ!」
男「ああ、ゴメンゴメン」
幽霊『まあいきなりぬいぐるみ取りに来たなんて言えませんよね~』
男「やかましい!」
母「…?男、なんか言った?」
男「何でもない何でもない。それじゃちょっと部屋に行ってるわ」ドタドタ
30 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 22:03:32.52 ID:XsL0jK660
幽霊「男さん、いくらなんでもごまかし方下手すぎですよ~」
男「うるせぇ!っていうかなんで今まで話しかけてこなかったんだ?」
幽霊「いやですね~、街中で今までみたいに会話していたら…悪いですけど完全な不審者
ですよ?」
男「まあ…傍目からみたらそうなるだろうな」
幽霊「それで不審者扱いされて警察にでも連行されようものならこっちが困りますから
ね?だからここまでは静かにしていました」
男「もしもの話だか、万が一俺が実家に向かわなかったとしたら…」
幽霊「耳元で延々と平家物語とか怪しげなものを唱えるつもりでしたが?」
男「それって完全な悪霊じゃねーか!」
幽霊「幽霊も悪霊も思念が強いことにかわりありませんから、あながち間違ってはいないですね」
31 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 22:31:00.69 ID:XsL0jK660
男「お前の思念の強さはよくわかったよ。で、お前…いや、ぬいぐるみはどこにしまってあるんだ?」
幽霊「あーそうでした。えーと男さんの部屋の押し入れの中の、下の段にあるゴミ袋がかぶせられてるやつです」
男「大事にしまわれてるっていった割には、随分荒っぽいな…」
幽霊「確かにちょっと前までは大事にしまわれてましたが、お母さんが男さんが一人暮ら
しを始めたのを機に捨てようとしたみたいですね。まあ幸いにもそのまま忘れ去ら
れたわけですけど」
男「けどまさか化けて出られるとは思ってもいなかったがな…っと、これか」
幽霊「そうそうこれですこれです!じゃあ後は鞄につめて…!!!」ササッ!
32 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 22:54:55.18 ID:XsL0jK660
男「?急にどうしたんだ?」ガチャ!
母「男~とりあえずお茶持って来たんだけど…ってあら、懐かしいわね~それ?」
男「!!あ、ああこれは…」
母「男が小学校の途中まで寝るのに使っていたぬいぐるみじゃない!」
男「…うう、改めて母親から言われると結構こたえるものがあるな」
母「あの時はほんとに心配したわよ。私が捨てるように言った時も『やだ!ずっとクーたん
と一緒に寝る!!!』って言ってきかなかったからね~」
男「やめて!マジでやめて!うっすらと記憶がよみがえってくるから!!」
33 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 23:03:43.14 ID:XsL0jK660
母「けどなんでそれを…まさかそれを取りに来たの!?」
男「!!!ソ、ソンナッコトナイデスヨ?」
母「嘘をつくとカタコトになるのは昔から変わってないわね」
男「…ああ、まあこれはその、、、」
母「けど…まあいいんじゃないの、そういうのがあっても?」
男「えっ!もうちょっと気味悪がられるものだったと思ってたけど」
母「まあかわってるとは思うけど気味悪がったりはしないわ。一応実の息子だしね」
男「一応ってのが気になるんだか」
34 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 23:18:50.10 ID:XsL0jK660
母「それにそのぬいぐるみも…あんたに迎えに来てもらいたかったみたいだしね」
男「…?それってどういうことだ?」
母「そうね…まあつい最近といえば最近ね」
母「男が一人暮らしをするようになって、この部屋を整理しようとした時ね。そのぬいぐ
るみも一緒に捨てようかなって思ったのよ」
母「どうせ忘れてるだろうと思ってすぐ捨てられるようにゴミ袋に入れておいたのよ」
母「けどいざ捨てようとすると…何ていうかね止められる感じがするのよ…『捨てない
で!!』って」
母「あんまりこういうの信じる方じゃないんだけどね…何かしら?ぬいぐるみの心?が伝わった気がしてね。それでそのままってわけだったのよ」
母「それで今日になって男がそれを取りに来たんだから…こんな運命みたいな事があってもまあ良かったんじゃないかって思ったのよ」
男「……」
母「まあ、持って帰るのはかまわないけど、大事にしてあげなさいよ?」
男「…ああ、分かってるよ」
35 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 23:32:36.13 ID:XsL0jK660
母「けどねぇ…残念だったわ~」
男「?何が」
母「いやいきなり男が帰って来たじゃない?。母さん、てっきり結婚の報告でもしにきた
のかと思ったんだけど」
男「ないから、そっちのほうが可能性がないから!」
母「いやそろそろ男もそういう年頃だろうし、私たちとしても早く孫の顔を見てみたいか
らね~」
男「話を一気に飛躍させるなー!というかいきなり話題を変えすぎだろ!!」
母「あらだって昔から言うじゃないの?『江戸で風吹けば桶屋がもうかる』って」
男「なんで!明らかに意味が違ってるよねそのことわざ?!」
母「まあ気にしない気にしない!ほらせっかくお茶入れてきたんだから飲みなさいよ!母
さんが手作りした自家製のドクダミ茶よ!」
男「もうなんだ…駄目だこの母親…」
36 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 23:41:56.83 ID:XsL0jK660
~夜、男宅~
男「あれから何故か母の昔話に付き合わされて時間を大分無駄にしたけど、なんとか帰っ
てこれたな…」
男「散々茶化されたはしたが何とか目的のものも持ってくることができたし」
男「さてと…改めてぬいぐるみを出してみるか」ガサガサ
男「ゴホっ!袋に入っていたといえやっぱ少し埃っぽいな…」
男「まあ今日のところはとりあえずこのハンディモップで埃をとってと…」
男「…よし!まあこんなところでいいかな」
男「後は明日日に当てて虫干しすればいいか?」
クマ「………」
37 :SS寄稿募集中 :2011/12/15(木) 23:53:51.95 ID:XsL0jK660
クマ「………」
男「……おーい!」
クマ「……」
男「おーい、せっかく願いがかなったんだからなんかないのか~?」
クマ「……」
男「……」
男「ってヌイグルミがしゃべるわけないか」
男「あー、俺も疲れてんだなぁ~あんな幻覚みたいなのを見るなんてなぁ~」
クマ「……」
男「はぁー、せっかくの連休を無駄にしちまったなぁ~まあ全部が無駄じゃあなかったけ
ど」
クマ「………」
男「………」
男「…今日はもう寝るか…」
38 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:05:20.86 ID:XwB1G4KT0
~深夜~
男『結局あれはなんだったんだ…?』
男『夢とも思えなかったし、けど実際に実家にはぬいぐるみはあった…』
男『あのあと、幽霊も出てこなくなったし…』
男『出れなくなるならせめて最後に挨拶の一言でもしてけってんだ!』
男『けどまあ…いいか』
男『夢でも何でもいい。結果的にあいつをここに連れてこられたのだから…』
男「………お待たせ…」
クマ『…待ちましたよ…ホントに』
39 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:21:33.09 ID:XwB1G4KT0
~次の日~
男「………ぅーん……ぐぅ」
幽霊「あたぁぁらしいぃぃぃあさがきたぁぁ!きぼぉぅぅぅぅのあさぁぁぁぁだ!」
男「…!!!何!何!なにごとやねん!!!」
幽霊「あ、男さんおはようございます。今日は快晴!絶好の虫干し日和ですよ!!」
男「ああ、ほんとにいい青空や~じゃなくて、っていうかなんでお前がいんの?」
幽霊「?ぬいぐるみがそこにあるから…ですけど?」
男「いやいや、というよりお前目的果たしたし成仏したんじゃないのか?」
幽霊「目的を果たしたら成仏するって一体誰が言ったんですが?」
男「いや、成仏しろよ!目的果たしたんだったらさ」
40 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:34:57.47 ID:XwB1G4KT0
幽霊「本体が手に入ったら思念はいらないってゆーんですか!男さんは!」
男「そうじゃなくってさ」
幽霊「まあ確かにもう姿は現さないつもりだったんですが…昨日の件で気が変わりました!」
男「昨日の件って…?」
幽霊「ズバリ!男さんの息子さんを見るまではこのままでいようと思います!!!」
男「はいはい息子ね…ってお前さんは何を言っていますねん!!」
幽霊「何処弁ですかその口調?いくらなんでもテンパリすぎでしょう」
41 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:44:41.62 ID:XwB1G4KT0
男「…よし、改めて聞くか。なにを言っているんだ?」
幽霊「言葉の通りです。いやー昨日のお母さんとの会話を見てまして思ったんですよね。
ああ、私も男さんの子供を見たいなーって…」
男「なんでお前も母みたいな思考になっているんだ」
幽霊「まあ一応子供のころから男さんを見ていましたからね。思考もどうしてもそうなっ
ちゃうんですよね」
男「何処の世話焼きのおばちゃんだよ…ていうか本体がここにあるんだからすぐに見れるだろうが!」
幽霊「分かりませんかね~どうせ見るなら生でみたいじゃないですか!」
男「おい、お前本当に幽霊なのかよ?」
42 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:53:27.38 ID:XwB1G4KT0
幽霊「うるさいですよ?まあそんなわけなんで、これからもよろしくおねがいしますね!」
男「あのなー」
幽霊「大丈夫ですって、彼女を連れてきても邪魔することはないですから。まあ男さんを
だまそうものならポルターガイストでも喰らわせますけどね!」ニコッ!
男「笑顔でいうな、笑顔で」
幽霊「まあ今後の話もついたことですし、まずは虫干しお願いしまーす!!!」
男「………」
男「これってもしかして完全に憑かれた?…俺」
幽霊「男さーん!早くしてくださーい!!!」
終わり
43 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 00:58:52.82 ID:ipwUdTaTo
おつ
だがここで終わるなんてもったいない
というか実体化できるならあんなことやこんなことも…
44 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 01:08:39.74 ID:XwB1G4KT0
いやー終わりました。
というより初ssだったので何を書いていいやらであんま続きとか考えてなかったんです。
まあおかげで内容はムチャクチャ短くなってしまいましたが…
あくまで予定ですが、次はまどかssを投稿します
まどか「ほむらちゃんを嫁にしたい」
こんなタイトルですので、もしよろしければご覧ください。
それでは、長々と駄文失礼しました!!!
45 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 01:22:08.62 ID:HPZOkmc6o
いや、むしろ始まりだろこれは?
46 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 01:46:23.22 ID:ScXH6H8Qo
序章が終わったようだな
47 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 02:27:19.25 ID:k6q9oiZIO
おいこの流れはまだ終わってないぞ?
52 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 21:11:05.75 ID:XwB1G4KT0
蛇足
男「(  Д )           ゜ ゜      」
幽霊「どうしたんですか男さん?そんな変な顔して」
男「いや、この話ってもうこれで終わったと思ったんだけどさ…これを見てくれ↑」
幽霊「はい…あー、なんかすごいことになってますね」
男「続編て…これ続くのか?」
幽霊「そりゃそうでしょう。まあ『俺たちの冒険はこれからだ!!』的な終わり方でした
しね。何処の打ち切りマンガだよ!って流れなんでしょう」
男「まあ…ありがたい話ではあるかな」
幽霊「そうですね!じゃあいっそのこと男さんの孫ができるまで続けますか!」
男「すいません、勘弁してください」
54 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 21:27:28.85 ID:JMAoCPt4o
蛇足でいいよ、こういうのはダラダラでも全然構わん
55 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 21:39:23.03 ID:cVWUvOTxo
ほのぼのにダラダラは付き物だと思うんだ
頑張れ>>1
56 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 22:52:30.42 ID:XwB1G4KT0
みなさん、ありがとうございます!!
それでは少しずつにはなりますが、続けていきます
あとだれか、もしショボーンがパソコンをバンバン叩いているAAがありましたら是非貼ってくださらないでしょうか?
自分勝手だと思いますが、>>1が喜びます
それでは>>42からの続きになります
57 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 22:55:03.99 ID:XwB1G4KT0
幽霊「ふう…やっぱり太陽の光を浴びるっていうのはいいですね!」
男「こっちは朝から叩き起こされてめっちゃ気分が悪いんですが」
幽霊「いやですねぇ若いのに…それじゃあ朝ごはんにしましょうか」
男「話を聞けよ…っていうかお前も食うのかい!」
幽霊「はい、まあ今みたいに霊体化のままなら別にこのままでもいいのですが、実体化す
るのにはエネルギーが必要ですからね」
男「いや、じゃあそのままでいいじゃないか」
幽霊「いやいや、ちょっと実体化したい理由がありまして…だから早くご飯くださーい」
男「はいはい…」
58 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 23:24:02.99 ID:XwB1G4KT0
幽霊「ごちそうさまでした!まあ全然ごちそうじゃなかったですけど」
男「カップラーメンに何を期待してるんだお前は」
幽霊「それより朝ごはんにカップラーメンを用意した男さんに驚きましたよ。それじゃあ…はじめて
いきましょうか」
男「何をする気だお前は」
幽霊「決まってるじゃないですか、この部屋を見てください、何か気付きませんか?」
男「部屋を見ろって…普通じゃないか?」
幽霊「掃除ですよ掃除!何ですかこのゴミの山は!」
男「あ~、まあこれはその…男の一人暮らしだし」
幽霊「確かに男さんの仕事ぶりからしてあんま整理できないのも分かりますが、これじゃあ休んで
られませんよ!主に私が」
男「結局お前の都合じゃねーか」
59 :SS寄稿募集中 :2011/12/16(金) 23:42:18.52 ID:XwB1G4KT0
幽霊「シャラーップ!…よし、じゃあお腹もこなれてきたことですし、さっそく初めてい
きましょう!」
男「けどな、せっかくの休みなんだから休んだって…」
幽霊「…霊体化して耳元でかごめかごめでも延々と歌いましょうか?」
男「わかった、分かったからやめてくれ!」
幽霊「うん、男さんが物わかりのいい人で私うれしいです」
男「ほぼ脅迫じゃねーかそれって!」
64 :SS寄稿募集中 [sage]:2011/12/17(土) 22:25:15.08 ID:3mmjT/QC0
幽霊「さてと…まず分別できるやつからっと…」
幽霊「コンビニ弁当の空…燃えるごみ」ポイッ
幽霊「空き缶…資源ごみ」ポイポイッ
幽霊「古い雑誌…これもまとめて資源ごみ」バサバサッ
幽霊「男さんの秘蔵コレクション…燃えるごみっと」ポーイ!
男「ちょっと待てーい!!何をどさくさまぎれに捨てようとしてる」
幽霊「ちっ、気付きましたか」
男「お前、流れで捨てられると思ったら大間違いだからな?」
65 :SS寄稿募集中 [sage]:2011/12/17(土) 22:48:19.08 ID:3mmjT/QC0
幽霊「なんでですかーいいじゃないですか?」
男「だからって勝手にプライベートまで入ってくんな!」
幽霊「じゃあ参考までに聞きますけど、それを使ってナニをするつもりなんですか?」
男「俺だって男だから、まあ…その…とにかく必要なんだよ!!!」
幽霊「わかりましたよ。それじゃあこれはきちんと並べて机の上にっと…」
男「おい馬鹿やめろ、余計にタチがわるいわ」
66 :SS寄稿募集中 :2011/12/17(土) 23:30:29.40 ID:3mmjT/QC0
男「まあ床は掃除機でさっさとやって…おーい!」
幽霊「はい、なんでしょうか」
男「あのさー天井のホコリはらってくれないか?」
幽霊「何をものぐさしようとしてるんですか男さん。イスでも持ってくればいいじゃない
ですか」
男「いや、だってお前幽霊じゃん、だから空に浮く事なんて簡単だろ」
幽霊「あのですねー実体化してる時はほとんど人間と変わらないのですよ。そりゃまあ幽
体化すれば空に浮くことも可能ですけど…」
男「だったらそれで…」
幽霊「ただしその場合圧倒的にパワーが無くなります。そうですね、そのホコリをとるの
にざっと六時間ぐらいはかかりますかね」
男「そんなにかかるのかよ」
幽霊「当たり前です!幽霊だからって全能じゃないんですから、これだからマンガ思考は…」
男「オ○Qみたいではないってことだな。うん、納得」
幽霊「とりあえずその例えはやめてください」
67 :SS寄稿募集中 :2011/12/18(日) 00:05:36.41 ID:7mC0CAWX0
男「まあそんなこともあって…」キラキラ
幽霊「なんということでしょう…あの腐海のようだった男さんの部屋が、人の住める立派
な空間になりました」キラリーン!
男「訳のわからないナレーションを付けるな」
幽霊「男さんの秘蔵コレクションを天井の隅っこに張り付けるところに、匠の遊び心を感
じさせます」
男「だから勝手に何をやっとんのじゃー!!」
幽霊「何って、掃除でしたが、何をいまさらそんな事を聞くんですか?」
男「そうじゃなくって余計な事をするなって言ってんだよ」
幽霊「わかりましたよ~じゃあすぐに剥がしますよ」バリバリ!
男「やめて!もうちょっと大事に扱って!!!」
71 :SS寄稿募集中 :2011/12/18(日) 22:47:26.55 ID:7mC0CAWX0
幽霊「まあそんな茶番もありまして…」
男「お前は人の不幸を茶番というのか?」
幽霊「気にしたら負けですよ。さて、次は」
男「あれ、まだなんかやることでもあるのかよ」
幽霊「えーっつとこれとこれと、それからあれもと…」カキカキ
男「今度は一体何を書いている」
幽霊「最後にこれと…よし!じゃあ男さん、ちょっとこのメモのもの買ってきてもらえま
すか?」
男「なになに…キャベツにもやし、豚バラ、味噌、サバ、サラダ油…?」
幽霊「そうです、男さん最近まともに自炊してないですよね。いつもいつもコンビニ弁当とかボンカレーとか、そんなにBJが好きなんですか!?いくらどう作ってもうまいからって体に悪いですよ」
男「そのネタ分かるやついねーだろ…」
72 :SS寄稿募集中 :2011/12/18(日) 23:16:43.66 ID:7mC0CAWX0
幽霊「まあそんなことはいいんです。だから不規則な食生活を送っている男さんのために
私がこれからご飯を作ってあげます!けどこの家には材料が何もないので男さん、ちょっ
と買い物いってきてください」
男「それなら別にいってもいいが、だったらお前も一緒に行ったほうがよくないか?買う
ものもお前の方がよく分かるだろうしさ」
幽霊「無理ですね…結局私が実体化できるのはこのぬいぐるみがある範囲ですので…まあ
男さんが抱えて連れてってくれるのなら話は別ですけど」
男「全力でお断りします」
幽霊「私も嫌ですね。男さんがぬいぐるみを抱えて独り言をつぶやきながらスーパーを
歩く姿を想像するのは」
男「もうそれ不審者ってレベルじゃねーよ」
73 :SS寄稿募集中 :2011/12/18(日) 23:50:06.35 ID:7mC0CAWX0
男「分かった…うん、それで一ついいか?」
幽霊「はい、なんでしょう」
男「このメモの最後にあるカールとミンティアはなんなんだ?」
幽霊「私のおやつですが何か?」
男「さらっといれんなこんなもん!ってか食い合わせ悪いな、おい!」
幽霊「そうそう、カールはチーズ味、ミンティアはピーチ味でお願いしますね」
男「しかも注文が多い!」
76 :SS寄稿募集中 :2011/12/19(月) 15:55:28.85 ID:DJPNWmUMo
良スレ発見!幽霊可愛い可愛い
77 :SS寄稿募集中 :2011/12/19(月) 23:51:22.86 ID:35Pm+5wg0
~三十分後~
男「ただいま~」
幽霊「はい、お帰りなさーい、ちゃんと買ってきてくれました、というよりメモが読めましたか?」
男「もう子供じゃないんだからちゃんと買ってきたわい!」
幽霊「どれどれ、うん、メモのものはちゃんとありますね。…あ、ちゃんとカールもミン
ティアも買ってきてくれたんですか、やっぱ優しいですね、男さんって」
男「まあ…気が向いたから」
幽霊「まったく素直じゃないんですから、それじゃあチャッチャとご飯つくっちゃいまし
ょうか」
男「はいよー、頼むわ~」
幽霊「は~い♪」
78 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 00:11:26.34 ID:DJIky+Wf0
幽霊「~♪」
男「……しかしなんていうか」
幽霊「?どうしたんですか」
男「いや~こういうのって恋人みたいだな~思っただけだよ」
幽霊「えっ!いや、な、なんばいっとねんねんて!あんさん!」ブオン!
男「えっ、ってかあぶねぇ!」
幽霊「恋人みたいなんて…そんな…どうしましょうか!?」ブンブンブンブン!!
男「は~これがポルターガイストってやつか、いざ目の前で皿とか飛んでると、感動するもんだな~って!おい、落ち着け!!」
幽霊「だってそんなこと言われたら…私、私!!!」ブオーン!
男「分かった、分かったから包丁を振り回すのはやめろーーー!」
79 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 00:54:21.46 ID:DJIky+Wf0
幽霊「…失礼しました」
男「危うく俺もそっち側にいくところだったぞ」
幽霊「…ああ、その手があったか」
男「何物騒なこと言ってんだ」
幽霊「冗談ですよ冗談、さあ、色々ありましたけど無事にご飯もできましたし、
冷めないうちに食べちゃいましょう」
男「お前が言うと冗談に聞こえないんだか…まあいい、いただきます」
幽霊「はい、どうぞたーんと召し上がれ!」
80 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 01:18:43.74 ID:DJIky+Wf0
幽霊「どうですか?お味の方は?」
男「…うん、美味い!なんかおふくろの味って感じだな」
幽霊「当然ですね!基本的な味付けとかは男さんの家のまんまですから」
男「なんでお前が知ってんだそんなこと?」
幽霊「いやですねぇ~私は男さんの家にいたんですから、お母さんの味付けぐらい覚えてますって」
男「なるほど、うちの味を再現してくれたわけか」
幽霊「そうです。それにコンビニとかに頼りっぱなしになると、とにかく野菜類が不足しますからね。
やっぱりきちんとした食生活が大事なんです!!」
男「野菜だったら別に」
幽霊「ちなみに、野菜ジュースやサプリメントとかは野菜としてカウントしませんよ?」
男「先に言われたか…」
81 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 01:33:54.98 ID:DJIky+Wf0
男「ごちそうさまでした」
幽霊「はい、お粗末さまでした。それじゃあ男さん、後片づけはお願いしますね~」
男「はいよ~ってお前がやってくれるんじゃないのか!?」
幽霊「あのですね、私は確かに男さんと一緒にいたいからこうしていますけど、
別に男さんのメイドってわけじゃないですからね」
男「まあそうだわな」
幽霊「それに私が何でもやって男さんが何もしなくなってグータラになったら
それこそ本末転倒ですからね。だからそういう所は分担でお願いします」
男「…分かった。まあ確かに甘えてたわな、ゴメン」
幽霊「!!!そんなに素直に謝っても…ゆるしてあげないんだからねっ!!」
男「…何の真似だ?」
幽霊「さっき男さんの秘蔵コレクションにあったツンデレの真似をしてみたん
ですけど、見事に失敗しました」
男「何を学習しとるんじゃー!!!」
84 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 07:33:56.67 ID:jKAzT0dYo
幽霊は料理得意なのか…てっきりドジッ子的な感じかと
いい意味で裏切られたぜ
85 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 13:34:17.75 ID:6PkEuMe/0
恋人いわれて慌てる幽霊可愛い
86 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 23:09:28.27 ID:DJIky+Wf0
幽霊「まったく、軽いジョークなのに本気にしちゃうなんて男さんったら…」
男「あのなぁ…お前ってやつは」
幽霊「まあまあ落ち着いて。そういえばご飯前にお風呂沸かしておきましたので
入ってきたらどうですか?」
男「そうか、じゃあ入らせてもらうよ」
幽霊「はいどうぞ。私はその間TVでも見てますので」
87 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 23:23:06.67 ID:DJIky+Wf0
男「ところで…実体化してるんだからお前もこの後入ったりするのか?」
幽霊「いえいえ、今は実体化していますが結局のところ霊体ですので特に汚れたりしませ
んので入りませんよ」
男「ああ、そういうもんなのか」
幽霊「それとも…男さん。『おい、一緒に入って背中を流してくれないか?』的な展開を期
待したんですか?このムッツリさんめ!!!」
男「よし、最後にあのクマを湯船に沈めてやろう」
幽霊「ちょ、ちょっと本体へのダイレクトアタックはやめてください!濡れます、いや
直接は濡れませんけど!!」
88 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 23:42:00.49 ID:DJIky+Wf0
男「はぁーいいお風呂だったな」
幽霊「まったく…冗談もほどほどにしといてくださいよね」
男「そんなに怖かったのか、俺?」
幽霊「そうですよ!ただでさえ男さんは冗談を言っているんだか本気なんだかがよくわか
らないんですからタイミングを考えてくださいよ!!!」
男「なんで俺怒られてるんだろう…」
幽霊「まあいいです。それで男さん、明日から仕事ですよね。だったら早く寝たらどうですか?」
男「いや、ちょっとビールでも一杯やろうかなって思ったんだか」
幽霊「却下です、連休明けの仕事始めなのに二日酔いになったなんていったら馬鹿らしいでしょう?」
男「そんな一杯ぐらい大丈夫だって」
幽霊「というより私が早く寝たいんで男さんもとっとと寝てください」
男「そっちが本音かよ」
89 :SS寄稿募集中 :2011/12/20(火) 23:49:28.43 ID:DJIky+Wf0
幽霊「はい。というより今日は長く実体化してたんでもうエネルギーがもうないのです。なので寝て回復をしとかないと」
男「ホントにどういう仕組みなんだよ…実体化したり、物を食べたり、霊体化したりとかさ…」
幽霊「偉い人は言いました。『こまけぇことはいいんだよ!』と」
男「おい、逃げるなこんにゃろう」
男「はあ…まあいいや、今日はもう寝るか」
幽霊「それがいいですよ男さん、じゃあ私は先に眠らせてもらいますね~」シュン!
90 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 00:02:10.65 ID:N+tDjqub0
男「消えた…」
男「幽霊だから消えても何ら不思議じゃないんだけどさ」
男「さてと、明りを消して…と」パチリ
男「今日はクマ、いやまあこっちが本体だけど…を抱えて寝るか」
男「………」
男「…しかし冷静に考えると」
男「男がぬいぐるみを抱えて寝てるって…人様には見せられない光景だな」
幽霊「このメルヘン野郎が!!」
男「やかましい!ってかいきなり出てくんな」
幽霊「だって男さんの独り言が聞こえてきたんですよ、そりゃあ不審がりますって」
91 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 00:07:02.15 ID:N+tDjqub0
男「お前ってやつは…」
幽霊「けど…ありがとございます」
男「何がだ?」
幽霊「ぬいぐるみ…抱えて寝てくれて」
男「まあ…約束だしな」
幽霊「けど…」
92 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 00:07:43.48 ID:N+tDjqub0
幽霊「けど…」
男「?どうした、まだなんかあんのか」
幽霊「いえ、いまさら何ですが、またこうやって男さんと一緒に寝れるなんて、なんだか
夢みたいだなって…」
男「ずいぶん安っちい夢だなぁおい」
幽霊「あ~そういうこと言うんですか!デリカシーのない人ですね」
男「俺にそんなもん期待すんなよ」
幽霊「いいんですよ、だって…」
幽霊「…今この時が、最高に幸せなんですから…!」
93 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 00:14:06.99 ID:N+tDjqub0
やった!終わった!第二部完!!!
さて、最後は一気に投稿してしまいましたが、いかがでしたでしょうか
この二人の今後はどうなっていくのか
続きは…どうしよう?(´・ω・`)
94 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 00:20:09.61 ID:U2ok8ACXo
もう無理だと思うところまで続けていってみよー!
幽霊ちゃんの嫉妬とか見たい
95 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 07:35:07.17 ID:K/XJJp0Ho
乙!
いいなこういう関係
俺も大事にしてたペンギンのぬいぐるみがあるんだよ…
101 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 23:04:30.23 ID:N+tDjqub0
蛇足
男「さて、今回も終わったわけだが…」
幽霊「………」シャーッ、シャーッ
男「あなたはなんで包丁を研いでいるんですか?」
幽霊「いえ、気のせいだとは思うんですが、何か↑の方でバカにされた気がしまして」
男「なになに…あ~けどこれは仕方ないんじゃないか、確かにお前の胸ってお世辞n」ドスドスドス!
幽霊「……はい?」
男「分かった、分かったから無言で包丁を投げるのは止めてくれ」
幽霊「もう、冗談ですって!」
男『目が完全に笑ってなかったんだが…』
幽霊「それより男さん!!もうそろそろですよ?」
男「?何の話だ?」
幽霊「鈍いですね~クリスマスですよ、クリスマス!!」
102 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 23:08:26.14 ID:N+tDjqub0
そんなわけで>>1です
さて、続きなんですが第三部までを書くのを予定しています。
ただその前にちょっと時期ネタも込めて、クリスマスの短編を書いてきます
まあグタグタは変わらないので、そこの所はご了承ください
103 :SS寄稿募集中 :2011/12/21(水) 23:55:48.89 ID:EeKKjtzho
了承しました、乙!
105 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 22:31:20.61 ID:d24LHf7o0
男「ただいま~」
男「…ありゃ?」ドヨーン
男「?なんでこんなに部屋が暗いんだ?」
男「あいつ、まだ休憩中なのかな…まあいいや、とりあえず電気をつけてっと…」パチ
パンパンパンパン!パーーーン!!!
男「な、な、なんじゃなんじゃ!!!」
幽霊「メリークリスマース!!!」
男「はぁぁぁぁぁぁ!?」
幽霊「いや~一人家で待ってるのもさみしかったので、ちょっとしたサプライズをしてみ
ました!!!」
男「…ラップをクラッカー代わりにしてか?」
幽霊「はい、昔伊○家の食卓で見たんですが、急場しのぎにはいいですね!このクラッカー
もどき」
106 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 22:48:45.42 ID:d24LHf7o0
男「で、なんで部屋を暗くしてたんだ?ちょっと心配したんだけど」
幽霊「だって部屋が明るかったらサプライズにならないじゃないですか?」
男「でかい声出した俺が言えた事じゃないが、少しは近所迷惑ってことをな…」
幽霊「大丈夫です!今日は特別に霊力を使ってこの部屋を防音仕様にしていますから!!」
男「霊力って…いくらなんでも万能すぎないか?」
幽霊「まあもともと人間を脅かすための力ですし、そのために今日半日何もできませんでしたが」
男「お前ってやつはそこまでして俺を脅かしたいのか?」
幽霊「当たり前でしょ。私も一応幽霊ですし」
男「そういやお前って幽霊だったな…あまりにも馴染みすぎていていて忘れてたよ」
107 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 23:03:22.70 ID:d24LHf7o0
幽霊「まあいいじゃないですか!!それでは男さん2人だけですけどささやかなパーティ
にしましょうか」
男「うん…おお!!暗くて見えなかったけどすごい料理だな!!」
幽霊「でしょう!!クリスマスっぽく豪華なメニューにしてみました」
男「グラタンにサラダにステーキ…なんかカロリー高そうだな」
幽霊「男さん、せっかくの聖クリスマスですよ、今はそんなこと気にしちゃいけません」
男「そうか…いや、そうだよな!!!じゃあ久しぶりにがっつり食うか!」
幽霊「そうですよ!後悔するのは来年にしましょう、そうすればちょうど新年の目標もできますし
まさに一石二鳥ってやつですよ!」
男「お前は俺を上げて落して何がしたいんだよ?」
108 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 23:23:37.17 ID:d24LHf7o0
幽霊「まあまあ気にせず食べましょうよ?」
男「…そうだな。あれ、そういえば」
幽霊「なんと!これだけあってまだ足りないというのですか?この後にケーキもあるんで
すからそんなにがっつかないでください」
男「いや、いまさらだけど幽霊がクリスマスを祝うのって正直どうなのよ?」
幽霊「いやですね~男さんがそんなこと気にするなんて…大丈夫ですよ。今では釈迦と
キリストが一緒にクリスマスを満喫している時代ですよ?幽霊がクリスマスを祝おうと
何ら問題はありません!!」
男「それはマンガの世界だ」
幽霊「気にしたら負けですよ、男さん」
109 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 23:35:42.41 ID:d24LHf7o0
~ ~ ~ ~ ~
男「…ふう、ごちそうさまでした」
幽霊「お粗末さまでした!!それじゃあケーキにしましょうか」
男「ありがと…ってこれもまたすごいな!」
幽霊「まあ2人分ですし、そこまで大きいのは作りませんでしたけど」
男「けどこれも手作りなんだろ?俺はてっきりヤマ○キのケーキでも買ってきてあるのかと
思ったからさ」
幽霊「何を言っているんですか?せっかくのクリスマス、そんな手を抜くわけにはいかない
でしょう?」
110 :SS寄稿募集中 :2011/12/22(木) 23:50:56.57 ID:d24LHf7o0
男「は~幽霊に言う言葉じゃないけど、お前も結構マメだよな~」
幽霊「だって………な人に手なんか抜けませんよ」ボソッ
男「?何か言ったか?」
幽霊「!!!!な、何でもないです!!さあ、冷めないうちに食べましょう!そうです、
それがいいでしょう」
男「ケーキって冷めてるものだろう…普通」
111 :SS寄稿募集中 :2011/12/23(金) 00:04:22.30 ID:BxcbQ6JK0
幽霊「ど、ど、どうですか!?味の方は」
男「…あんまり甘くないな、けど俺にはちょうどいいかな?」
幽霊「よかった。今回のケーキは男さんの好みの味に合わせてみたんですよ」
男「よくもまあそんな事を…」
幽霊「わかりますよ。それぐらい。だって子供の頃からから男さんを見てきたんですから…」
男「………そうか、そこまで俺のことを…」
幽霊「まあ高校生とかになっても彼女もできずいっつも家でのクリスマスでしたしねぇ~
さすがに途中からはお母さんも心配してましたよ?」
男「おい、俺の感動を今すぐ返せこの野郎」
118 :SS寄稿募集中 :2011/12/23(金) 23:25:01.11 ID:BxcbQ6JK0
男「…ふう、ごちそうさまでした」
幽霊「はい、じゃあそろそろですね!」ヒョイ!
男「?何の話だ?」
幽霊「だーかーらー!!!」ヒョイヒョイ
男「腕なんか出して、キョンシーにでもクラスチェンジでもするのか?」
幽霊「そうそう。あの有名な霊玄道士の…ってちがーう!!!」
男「なんて中途半端なノリつっこみだ…」
幽霊「なに無茶振りしてくれてんですか!!できるわけないじゃないですか?」
119 :SS寄稿募集中 :2011/12/23(金) 23:50:37.02 ID:BxcbQ6JK0
男「まあまあ、プレゼントだろ。ちゃんと用意してあるから」
幽霊「さっすが男さん!で、なんでしょうか?」
男「えーっと…あったこれだ!ほら!!」
幽霊「わーい……って、何ですかこれは」
男「何って、うまい棒スライサーだけど?」
幽霊「…えっ?」
男「ちゃんとうまい棒も買って来たぞ、ほら、チーズ味にめんたい味に」
幽霊「そうじゃなくって、せっかくのクリスマスのプレゼントがこれですか!?いくらなんでもあんまりですよ!!!」
男「けど、やってみると結構楽しいぞ」サクッ
幽霊「そうやって私を騙そうと…あれ?結構楽しい…」サクッサクッ!
男「だろ?」
120 :SS寄稿募集中 :2011/12/23(金) 23:58:15.89 ID:BxcbQ6JK0
幽霊「うぇーーーん!確かにたのしいですけど、こういうのじゃなくて…」
男「わがままなやっちゃなぁ~お前ってやつは」
幽霊「えーん、男さんのアンポンタン~」
男「………」
男「………な訳ないだろ?」
幽霊「えっ!?」バサッ
男「うん、結構似合うもんだな、そういうの」
幽霊「これって…マフラーですか?」
男「ああ、本体とお前用、二本買ってきてみたんだけど…気に入らなかったか?」
121 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 00:16:28.55 ID:RwBpIqVt0
幽霊「…なんで、なんで初めに出してくれなかったんですか!!!」
男「だってお前もやっただろ?サプライズってやつ」
幽霊「あっ!!!」
男「まあ似あわないって分かってるけど、俺もやってみたくなったんだよ」
幽霊「………さんの」
男「あれ、やっぱり怒った?」
幽霊「男さんのバカーーーー!!!!」ギュムー!!
男「うわっ!!怒鳴りながらいきなり抱きつくやつがいるか!」
122 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 00:42:35.38 ID:RwBpIqVt0
幽霊「どうです!驚いたでしょう?」
男「当たり前だろ!何を言ってるんだお前は」
幽霊「いいですか、サプライズっていうのはですね、こうやってお互いが楽しめないと意
味がないんですよ!それを理解してもらうために抱きついてやりました!!!」
男「だからってもう少しやりかったてもんがなぁ~」
幽霊「いいんです!どうやら男さんはまだ分かってくれないようですね…それなら、分かって
くれるまでしばらくこうしてます!」
男「お前はダッコちゃん人形か」
幽霊「なんで男さんはそんな古いものを知ってるんですか。分かる人なんていないですよ
そんなもの!」
男「全く…お前ってやつは」
123 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 00:49:38.85 ID:RwBpIqVt0
幽霊「けど…ありがとうございます」
男「うん?」
幽霊「クリスマスプレゼント…」
男「あ~、まあ気にするなよ、あんまり高いのは買えなかったからな」
幽霊「値段なんてどうでもいいんです、その気持ちがうれしいんですよ」
男「喜んでもらって何よりだよ、ちょっと気を使ったんだぞ。デザインとかさ」
幽霊「まあなんていうか、ちょっと地味ですね。そこが男さんらしいっていうか…」
男「だから気にしてる事をいうんじゃねー!どーせセンスないよ、俺はさ!!!」
幽霊「怒らない怒らない、せっかくのクリスマスですよ」
男「どの口がそれをいうか!!!」
124 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 00:50:44.97 ID:RwBpIqVt0
~ ~ ~ ~ ~
幽霊『サンタさんへ』
幽霊『サンタさんに出していたお願いですが、ついに叶いました』
幽霊『しかもプレゼントのおまけつきでした!』
幽霊『もちろんサンタさなんていないかもしれませんが…』
幽霊『今日だけは、お礼を言わせてください』
幽霊『最高のクリスマス、ありがとうございました!!!』
幽霊『そして、世界中の全ての人へ』
幽霊『メリークリスマス!!!』
125 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 00:55:03.24 ID:RwBpIqVt0
はい、そんなわけでクリスマスの短編、これにて終了です
みなさんも素敵なクリスマスをお過ごしください
まあ自分は仕事なんですけどね…( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
それではまた
126 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 01:17:52.45 ID:O63p3gj1o
クリスマスなんて消え去ればいいのに
127 :SS寄稿募集中 :2011/12/24(土) 10:50:26.69 ID:9dtS94iIO
サンタさんクリスマスを滅ぼす力を下さい
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/06(金) 05:41:47.34 ID:CWYzQiuDO
蛇足
男 「新年、明けましておめでとう」
幽霊「待てこら」
男「なんだ、人がせっかく新年の挨拶してる時に?」
幽霊「新年って、もうだいぶ経ってますよ?しかもそれまで全く更新もなかったのに…」
男「それはまあ…仕事とか色々あったんだよ」
幽霊「本当は?」
男「ネタがありませんでした」
幽霊「このあほうが」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/06(金) 21:15:17.93 ID:pbbcrWCZ0
男「初めにあいつと会ってから早いもんで一カ月たった」
男「幽霊なだけあってなかなか掴みどころもないやつだけど、なかなか楽しくやってると思う」
男「何とも奇妙な感じだが、こんな生活もありかな…と思ってしまう自分がいる」
男「けど、こいつだって俺が不甲斐ないからからこうしているわけであり、早く安心させて
成仏させてあげたいもんなんだが」
男「けど、なかなか出会いなんてないもんだしな~」
男「さて、どうしたもんか…」
幽霊「何をさっきからぶつぶつ言ってるんですか、キモいですよ?」
男「ああ、ちょっとした考え事だよ…」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/06(金) 21:28:23.71 ID:pbbcrWCZ0
~その数日後~
男「ただいまー………」
幽霊「おかえりなさい男さん。ちゃんとメモのものは買ってきてくれました?」
男「ああ、ちゃんと買ってきたよ…」
幽霊「うん、ちゃんと間違ってないみたいですね。っていうかどうしたんですか?なんか
いつも以上に男さんおかしいですよ」
男「いつも以上は余計だ」
幽霊「失礼しました、けどなんかおかしいですよ?なんかあったんですか?」
男「ああ…なんていうかさ」
幽霊「ふむふむ」
男「デートの約束をしてきてしまった」
幽霊「     」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/06(金) 21:50:07.99 ID:pbbcrWCZ0
幽霊「………ううっ!」ジワッ
男「いや、泣くことでもないだろ」
幽霊「違うんです…ついに、男さんも二次元の世界へ旅立ったかと思うと…」
男「おいこらちょっと待てや」
幽霊「で、何ですか?ラブ○ラスですか?それともフォト○ノですか?けど、お願いですから
それを実家に報告しないでくださいね…きっとお母さん卒倒しますから」
男「なんで二次元前提で話が進んでいるんだよ?」
幽霊「当たり前じゃないですか!!いきなりデートの約束をしてきたなんて言われても
、いままで男さんにはそんなフラグなかったじゃないですか!」
男「フラグゆーな」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/06(金) 22:13:11.09 ID:pbbcrWCZ0
幽霊「なら可能性は一つ、ついに二次元への扉を開いてしまった…そうでしょう!!」
男「だから違うって…」
幽霊「ああ、こんな結末を迎えるのならいっそ私が男さんの初めてを…」
男「分かった!!一から説明していくからちょっと落ち着いてくれ」
幽霊「分かりました、男さんの妄想を聞いてやりましょうか!!」
男「相変らず上から目線だなお前…まあいいや、いや実は今日な…」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 22:49:34.03 ID:2CbFZe6a0
~ ~ 二時間前 スーパー ~ ~
男「えーっと、豆腐とひき肉とニラと…」
男「この内容なら今日は夕飯は麻婆豆腐か、悪くないな」
男「あとはミンティアを三つ…良く飽きないな、あいつ」
?「ん…もしかしてあれって!」
?「おーい、男くーん!!!」
男「?今呼ばれたかな…って、おお、女じゃないか!!」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 23:02:30.21 ID:2CbFZe6a0
女「へへ!久しぶり、ってか何年ぶりかな~」
男「高校卒業してからだから…もうかれこれ三年ぐらい経つんじゃないか?」
女「は~時間の流れってのは無常だね~つい最近のことのようだけどね」
男「同感、まあこう言いだすことが、年をとった証拠なんだろうけどな」
女「そうだね~ってか男君どうしたの、買い物?」
男「!!ああ、うんまあそんな感じかな、ほら夕飯の!?」
女「なるほど…って正気なの、料理なんて!!!」
男「なんでそこを驚くんだよ?」
女「だって…高校時代の調理実習の時、いつも男君のいた班って必ず悪魔合体がおきていたじゃん」
男「悪魔合体ゆーな!…まあ、確かに食べれたものではなかったがな」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 23:19:14.40 ID:2CbFZe6a0
女「最後の方は先生も匙を投げたっていうのに、その男君が料理なんて、自殺行為にしか
思えなくてさ…」
男「失礼な、あの後多少なりともできるようになったさ」
女「へー意外だな」
男『まあ目玉焼きを半熟に焼ける程度の腕前ですが…ってか料理はほとんどあいつ任せだ
しな』
女「なるほどね…そうだ、せっかくだしメアド交換しない?」
男「あれ、高校時代の時メアド交換しなかったっけ?」
女「したけどさ…男君、勝手にアド変えて連絡しなかったでしょ」
男「!?そういえば…そうだったけな」
女「全く…いい加減なんだから」
男「申し訳ございませんでした!!」orz
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 23:38:47.82 ID:2CbFZe6a0
女「いいよ別に…そこまで怒ってるわけじゃないしさ」
男「いやホントにゴメン…で、赤外線でっと」ピッ!
女「うん、無事に届いたよ~」
男「それはよかった、っていうか女はどうしてここに?」
女「うん?仕事でこっちに転勤してきたって訳よ。まあ男君がいるとは思わなかったけどね」
男「俺も同じだよ、こんなとこで昔の友達に会えるなんてね」
女「友達か…」
男「うん、なんか言ったか?」
女「!!何でもない何でもない!」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 23:56:52.65 ID:2CbFZe6a0
男「?どうしたんだ、一体…?」
女「ほんとに何でもないって…ところで男君、会社の休みっていつかな?」
男「俺の会社?忙しくなければ基本週末だけど」
女「じゃあ私の会社と同じなんだ!だったらさ、今週末なんか予定ある?」
男「いや、特にないけど…」
女「じゃあさ、映画でも見にいかない?まあ慣れない土地で知り合いにあったことだしさ!?」
男「うん、ホラー映画じゃなければ別にかまわないけど」
女「じゃあ決まりだね!それじゃ、後でメールで詳しい連絡するね!!」
男「ああ、分かったよ…」
女「うん、じゃあ楽しみにしてるよ~!」
男「………」
男「………あれ、これってデートじゃない?」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/07(土) 23:58:04.30 ID:2CbFZe6a0
~ ~ 現在 ~ ~
男「…ってなことがあってな」
幽霊「はー、なるほど」
幽霊「そういうエロゲですか分かります」
男「だから違うっていってんだろうが!」
幽霊「けど、ものすごい偶然じゃないですか?男さんだって女さんの事は知らなかったんでしょ?」
男「うん、高校卒業してからはまあ色々あったしな…まあそんな事はどうでもいいだろ」
幽霊「そうですね、じゃあまずは夕飯にでもしましょうか?」
男「そうだな、で、今日の夕飯は?」
幽霊「今日は鮭のムニエルとコーンスープですよ」
男「おい、なんで今日つかわないものを買わせたし」
幽霊「?特売でしたし」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/08(日) 23:00:34.38 ID:5Fus10UR0
~ ~ ~
男「ごちそうさまでした」
幽霊「いえいえ、それで、落ち着きましたか?」
男「ああ、なんとか…」
幽霊「しっかし男さんもついにデートですか~、明日は赤飯でも炊きましょうか?」
男「いらんわ!!」
幽霊「冗談ですって!で、行くのは映画だけですか?」
男「いや、ついでにどっかファミレスにでも入って最近の近況でも話そうかな~とは思ってるよ」
幽霊「なるほど、まあ始めっからホテルとかそんなんはないわけですね」
男「当たり前だ!!お前は俺を何だと思ってるんだ!」
幽霊「いやいや、最近の子はゲーム脳で何事も急展開を求める傾向にありますから、
男さんももしかしたら…と思ったわけですよ」
男「とりあえずそんな偏見は捨ててしまえ」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/08(日) 23:12:43.09 ID:5Fus10UR0
幽霊「さて、まあそれは置いといて」
男「何処に置いておくつもりだ?」
幽霊「うるさいですね~。ってそうじゃなくて、デートにあたり男さんには一つ問題があります」
男「問題?あ~金の事か、大丈夫だよそれぐらいは手持ちはあるから」
幽霊「そうじゃないです!デートの時に重要なポイントが男さんには欠けているんですよ!?」
男「な、なんだってーーー!!!」
幽霊「棒読みながらもリアクション、ありがとうございます。ではそのポイントとは」
男「ポイントとは…?」
幽霊「ズバリ、ファッションセンスです!!!」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/08(日) 23:32:17.85 ID:5Fus10UR0
男「………え?」
幽霊「そうです、あまりこんなこと言いたくはないのですが、男さんの私服は、お世辞にも
デート向きとは言えません!!」
男「まあ、基本楽なのを選んでるからな」
幽霊「だからといってなんか黒中心の服装ですし…おすぎがファッションチェックしたら
30点ぐらいですよ!?」
男「一応言っておけば、ファッションチェックはピーコだぞ?」
幽霊「分かってます!要はド素人が見てもあまり良くないってことを言いたかったわけです」
男「…本当にわざとか?」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/08(日) 23:44:05.46 ID:5Fus10UR0
幽霊「しつこいですね、私がわざとといったらわざとなんです!!はいここテストに出まーす!」
男「何のテストだよ、一体」
幽霊「そんな訳で、ちょっとパソコンを使って検索しながら男さんにあいそうなコーディネートを
していきましょう」
男「幽霊がネットかよ…世も末だな」
幽霊「今の時代グローバル化が進んでるんですよ?あまり意味分かってませんが、それに
男さんが調べてもよく分からないでしょ?」
男「うん、確かに俺ってそういうのって良くわかんないからさ…頼むわ」
幽霊「お任せください!!じゃあまずはこのアロハシャツをっと」
男「この真冬にアロハはないだろ、常識的に考えて…」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 00:16:36.65 ID:7p2p0a9y0
幽霊「うーん、上はこのコートとかいいんじゃないですか?」
男「ああ、色も明るめでいいかもな」
幽霊「で、中はこんなシャツを着まして…」
男「なるほどね~」
幽霊「で、下はこんな風なジーンズを履きましてっと…どうですかこんな感じで」
男「うん、なかなかいいな…値段以外は」
幽霊「何を勘違いしてるんですか?誰がこれをそのまま買えと言いましたか?」
男「え?これをそのまま買って来いってわけじゃないのか?」
幽霊「あのですね~そんな事をしてたらお金がいくらあっても足りませんよ?それにあまり
新品すぎても、相手に引かれてしまう可能性も無きにしも非ずです」
男「じゃあどうしろと」
幽霊「まあ一番いいのが、似たようなデザインの服を、古着屋とかオークションとかで
買うことですかね?もちろんサイズも大事ですが」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 00:38:44.01 ID:7p2p0a9y0
男「ずいぶんいい加減だな」
幽霊「いい加減というか、結局は自分が着こなせなければ意味ないですからね。そういう点でも古着ってのは馴染みやすいっていう利点があります」
幽霊「あとはまあ、最悪しま○らとかサ○キとかで買っちゃうのもありですね」
男「なるほど…勉強になるな」
幽霊「男さんの場合は無頓着すぎるんですよ…」
男「なら、明日さっそく古着屋にでも行って似たようなものを探してみるわ」
幽霊「まあ買ったら見せてくださいね。それで私が評価しますから」
男「なんか言い方にトゲがあるな…まあ、頼りにしてるよ」
幽霊「お任せください!!」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 21:53:47.21 ID:7p2p0a9y0
~ 次の日 ~
男「ってなわけで、とりあえず買ってきてみた」
幽霊「ご苦労様です、それでは、さっそく着てみてくださいな」
男「はいよーっと」ガサガサ…
幽霊「ちょ、ちょっとだからといってここで着替えないでくださいよ!!」
男「?別に問題ないだろ?」
幽霊「大ありですよ!!!男さんにはデリカシーってものがないんですか!」
男「んな大げさな…」
幽霊「とにかく、あっちの部屋で着替えきてください!」
男「はいよ~」
幽霊「全く…人の気も知らないで」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 22:07:58.15 ID:7p2p0a9y0
~ ~ ~
男「で、着替えてみたんだけど…」
幽霊「…うん、なかなか似合ってるじゃないですか!男さんが選んだにしては」
男「最後は余計だ。ただまあ、お前のアドバイスが参考になったのも事実だけどね」
幽霊「それならよかったです。じゃあ、後はそれを洗濯しちゃいましょうか」
男「そうだな…おっと」カナシミノームコウヘトー
幽霊「どうしました?また出会い系サイトからのメールですか?」タドリツケルノナラー
男「違う違う、女からのメールだよ。なになに、待ち合わせ場所について…か」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 22:21:15.72 ID:7p2p0a9y0
幽霊「………」
幽霊「…洗濯、しておきますね」
男「うん、ちょっと頼むわ。後でミンティア買ってくるからさ。…で、駅前の喫茶店でっと…」
幽霊「…漂白剤につけこんでやろうかな…」
男「聞こえてるぞ。そしてお願いですからやめてください」
幽霊「いやですね、私が本気でやると思いました?」
男「思った」
幽霊「即答ですか…」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 22:35:13.70 ID:7p2p0a9y0
幽霊「………」
幽霊「男さんがデートか…」
幽霊「確かに男さんの息子を見たいって言ったのは自分だけど」
幽霊「なんだろう、この寂しい気持ち」
幽霊「嫉妬?憎悪?違う違う違う…」
幽霊「私は男さんの幸せを望んでいる。それに間違いはない。だったら…」
幽霊「男さんが女さんと仲良くなって、自分が忘れられるのが怖いから?」
幽霊「………!そうだ、怖いんだ、私…」
幽霊「また忘れられて、一人になるのが…」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 23:02:45.20 ID:7p2p0a9y0
幽霊「洗濯、終わりましたよ…」
男「おー、サンキュ!」
幽霊「…で、打ち合わせの方は無事に済みましたか?」
男「ああまあ…ってどうした、なんか元気ないみたいだけど」
幽霊「…!そりゃあまあ、そんなデレデレした男さんの顔を見てればテンションだって
下がりますよ」
男「そんなにデレデレしてるか、俺」
幽霊「その通りです!例えて言うならミルキーを夏場の車に一時間ぐらい置いたぐらい
デレデレしてます!」
男「例えがよく分んねーよ!ってかそれもう融解してるじゃねーか!!」
幽霊「なんだ、分かってるじゃないですか」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 23:13:39.83 ID:7p2p0a9y0
男「…まあ気をつけるようにするよ」
幽霊「それがいいですよ。けどまあよかったじゃないですか」
男「?何がだ」
幽霊「いえ、これがまた偶然を装ったマルチの勧誘とかだったらもう目も当てられませんから」
男「そこのところはまだ分からないけど、女のやつに限ってそれはないだろ」
幽霊「…ずいぶん信頼してるんですね、女さんの事」
男「まあ信頼っていうか、俺がただ信じたいだけなのかもしれないな。それに万が一そうだったとしたら、それもまたありか…と納得するよ」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 23:20:13.23 ID:7p2p0a9y0
幽霊「…なんだか嫉妬しちゃいそうですね」
男「お前が?またまた何の冗談だよ」
幽霊「ホントですよ?だって男さんにそこまで信頼されてるんですもん」
男「そこまで強いもんじゃないんだけどな…」
幽霊「けどまあ、男さんにとって数少ない色恋沙汰ですし、大事にしたがるのも無理ないですね!!!」
男「やかましい!!」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/09(月) 23:44:33.50 ID:7p2p0a9y0
幽霊「まあ、男さんが幸せになるのなら…」
男「うん?」
幽霊「応援…してますよ」
男「…!うん、ありがとう」
幽霊「まあこのまま普通に進展するなんて事はないでしょうけどね!!」
男「全く、お前ってやつは天邪鬼って言葉がピッタリだな」
幽霊「失礼な、私は鬼じゃなくって幽霊ですって」
男「そこに突っこむなよ!」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/10(火) 23:04:41.05 ID:Fxgnv7Xz0
~そして当日~
男「なあ、どこか変じゃないか?」
幽霊「しいて言うなら顔が変ですよ」
男「そうじゃなくってさ、格好とか髪形とかのことを聞いているんだよ!!」
幽霊「大丈夫ですよ、無難にまとまってますって」
男「よかった…やっぱこういうのは人が見ないと分かんないもんだしな」
幽霊「案外細かいところを気にするんですね」
男「やっぱさ、初めてのデートだし少しはカッコいいところを見せたいじゃん」
幽霊「無駄にミエを張ると後々ボロが出たときにごまかすのに苦労しますよ?」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/10(火) 23:31:40.35 ID:Fxgnv7Xz0
男「そこのところは…気をつけるようにするよ」
幽霊「どうだか、男さんって案外抜けてますから」
男「はいはい、どうせ抜けてますよ~!」
幽霊「スネないスネない!デート前からそんなんじゃいけませんよ」
男「そんな気持ちにさせたのはお前だろーが」
幽霊「まあそうですけど」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/10(火) 23:46:44.95 ID:Fxgnv7Xz0
男「ってもうこんな時間か!じゃあそろそろいってくるわ」
幽霊「見送り、必要ですか?」
男「戦場に行くわけじゃないんだから大丈夫だよ」
幽霊「あと、騙されたらすぐに帰ってくるんですよ、慰めてあげますからね!」
男「少しは女を信頼してやれよ!」
幽霊「別に信頼してないわけじゃないです。ただ男さんが心配なだけですよ」
男「過保護なやっちゃな~」
幽霊「それに、下手したら壺とか絵とか買わされても騙されている事に気づかない場合も
あるかもしれませんし」
男「俺もそこまで馬鹿じゃねーよ」
幽霊「まあ何事も体験ですしね、行ってらっしゃい!!」
男「お前ってやつは…まあいいや、行ってきます」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/10(火) 23:59:56.01 ID:Fxgnv7Xz0
~ ~ ~
幽霊「さてと…」
幽霊「今頃男さんたちは映画とか見てるのかな~」
幽霊「まあ男さんが楽しんでいればいいんですけどね~」
幽霊「けどやっぱ一人になってみるとやっぱり寂しいもんですね」
幽霊「………」
幽霊「やっぱり私も…」
幽霊「男さんの事が好きなんだよね…」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/11(水) 00:12:51.57 ID:L4N43Kns0
幽霊「けど、所詮私は幽霊だし、実体化できても所詮はまやかし」
幽霊「本当に、恋人としては男さんと一緒になる事は出来ない…」
幽霊「………」
幽霊「なんで、なんで」
幽霊「私って意志なんかもっちゃったんだろう?」
幽霊「意思なんてもたなければ…一つのぬいぐるみでいたのなら」
幽霊「こんな感情を持つ事もなかったのになぁ」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/11(水) 00:15:49.97 ID:L4N43Kns0
幽霊「けどそれだと、こうして男さんとまた会えなかっただろうし…」
幽霊「きっと忘れ去られて、捨てられたんだろうな」
幽霊「…結局」
幽霊「どっちが良かったんだろう?」
幽霊「…分かんないよ」
幽霊「男さん………」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/17(火) 22:18:25.02 ID:bxJNkIYI0
~その夜~
幽霊「………」チラッ
PM10:18
幽霊「遅いなあ、男さん…」
幽霊「そりゃあデートですから、遅くなるのも分かりますけど…」
幽霊「心配してるこっちの身にもなってくださいよ」
幽霊「まさか…!?本当に詐欺にあって、どこかに拉致されて!」
幽霊「それで洗脳なんかされちゃったりして…」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/17(火) 22:31:47.50 ID:bxJNkIYI0
~ ~ ~
幽霊「男さん…」
男「おお幽霊か!ちょうどいいところに!」
幽霊「何なんですか?その形容しがたい形をしたものは…」
男「これか!これはマカマカの壺といってな、拝めば拝むほど福が宿っていくんだよ。
さあ、幽霊も一緒に拝もうじゃないか!」
幽霊「いや、いやですよ、そんな訳のわからないものを拝むなんて」
男「失礼な奴だな!いいか、このマカマカの壺は教祖様が信仰を込めてくれたありがたい
壺なんだぞ!!」
幽霊「そんな胡散臭い…しかもそれ100万もしたんでしょ!!玄関に請求書が来てましたよ!」
男「何だそんな事。ローンかなんかで何とかするよ!しっかしこんな事を今まで知らなかった
なんて…改めて女には感謝しなくちゃな!」
幽霊「男さん、お願いですから戻ってきてください~!」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/01/17(火) 22:52:57.60 ID:bxJNkIYI0
~ ~ ~
幽霊「もしそうなったとしたら…」
幽霊「私の霊魂全てをつぎ込んででも、やつを呪い殺してやる!」
幽霊「もう、この世に生まれた事を後悔するぐらいの勢いでね…!」
幽霊「くっくっくっ…あーはっはっはっ!!!」ガチャ
男「ただいま~…って帰ってくるなりなんで不気味に笑ってんだ、お前は?」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/17(火) 23:04:54.48 ID:bxJNkIYI0
幽霊「お、男さん!おかえりなさい!で、無事でしたか?」
男「お前はまだ信頼してないのかよ…安心しろ、無事だよ」
幽霊「良かった…危うく悪霊化するところでしたよ」
男「さっきの笑いはその声かい!」
幽霊「まあ男さんの声で無事に解除されましたけど」
男「本当に間一髪のところだったのかよ…」
幽霊「いいじゃないですか。で、デートは成功しましたか?」
男「…まあ、基準がわからないけど成功したってことでいいのかな?」
幽霊「そうですか…良かったですね」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/17(火) 23:15:07.06 ID:bxJNkIYI0
男「うん、なんだかんだで俺も久しぶりに楽しめたしな」
幽霊「…っ!」
男「で、夕飯の支度ってできてるの?」
幽霊「…!?まあ一応、っていうか女さんとご飯食べてきたんじゃないんですか?」
男「いや、食べてきた事は食べてきたんだが…選んだ店がね」
幽霊「店って…たしか『ここなら女の子受けがいいんじゃないかな?』って男さんが
言っていた創作料理の店ですよね?」
男「確かに雰囲気も良く、料理も悪くはなかったんだけど…こう、なんていうかな…」
幽霊「つまり、食べ慣れない洒落たものを食べたから、胃が落ち着かない、だから何か食べたい。
…こういうことですか?」
男「…ご名答です」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/17(火) 23:28:03.39 ID:bxJNkIYI0
幽霊「全く、だから見栄を張らない方がいいっていったんですよ」
男「言い返す言葉もありません」
幽霊「仕方ないですね…もう夜も遅いから軽いものしか用意しませんよ?」
男「サンキュー!やっぱ頼りになるな」
幽霊「どうせ頼るんだったら、もっと別の形で頼ってもらいたいんですけど…」
男「分かってるって、このお礼はまた後でちゃんとするからさ?」
幽霊「…言いましたね、約束ですよ?」
男「念のためですが…キャンセルは?」
幽霊「効きませんよ、何を言っているんですか」
男「いやなんか、ものすごいこと言われそうな気がしたからさ…」
幽霊「大丈夫ですって、私と同じになってくださいなんて無茶な事なんて言いませんから」
男「当たり前だ!!」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/18(水) 22:54:29.08 ID:kBvlpGQ90
幽霊「はい、用意できましたよ~」
男「はいよ~!どれどれっと…」
幽霊「さっきも言いましたけど、もう夜も遅いですからね、お茶づけと味噌汁、それと魚を
グリルでサッと焼きました」
男「うん、こういうのがいいんだよ、それじゃいただきま~す!」
幽霊「どうぞ、温かいうちに召し上がってくださいな」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/18(水) 23:02:43.69 ID:kBvlpGQ90
男「うめェうめェ」ガツガツ
幽霊「もう、そんなにがっついて…そんなに物足りなかったんですか?」
男「そうだな、やっぱり俺にはこういう家庭的な味の方が合ってるわ」
幽霊「でも、女さんは満足してくれたんですよね?」
男「ああ…だからなおさらこんなこと言えないじゃん」
幽霊「へぇ、そのくらいの空気は読めるんですね、男さんでも」
男「俺だってそこまで朴念仁じゃねーよ!」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/18(水) 23:36:24.06 ID:kBvlpGQ90
幽霊「どーだか…で、デートの内容としてはどうでしたか?」
男「内容か…まずは駅前の喫茶店で待ち合わせして、そこで少ししゃべったな」
幽霊「…壺は?」
男「だからねーって!どんだけ壺にこだわってんだよお前は!」
幽霊「いや、ないならそれでいいんですけど…で、その後は?」
男「で、その後時間になったら映画館に言って映画を見た」
幽霊「内容は?」
男「話題になってるかは知らないけど…よくあるラブロマンスものだったよ」
幽霊「それって男さんが選んだんですか?」
男「まさか、女が見たい映画だったらしいんだけど」
幽霊「ちっ、こんな所で男さんにポイントをねじ込んでくるとは…」ボソ…
男「お前は一体何を言っているんだ?」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/18(水) 23:59:44.93 ID:kBvlpGQ90
幽霊「いえいえ、独り言ですので…で、その後は?」
男「まあ見終わった後は、昼飯を食べて…そのまま駅前のショッピングモールをぶらぶらしたよ」
幽霊「喫茶店→映画→食事→ショッピングですか、まあ王道ですね」
男「デートに王道なんてあるのかよ」
幽霊「ありますよ!これでも私もラブ○ラスで色々と学習したんですから」
男「俺はお前の行動パターンが知りたくなってきたわ」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/19(木) 07:06:35.72 ID:ikdGPsE5o
幽霊俗すぎるwwwwwwwwww
乙!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 22:58:22.16 ID:q1UshStI0
男「しっかしな…」
幽霊「何ですか、何か不満でもあったんですか?」キラキラ!
男「お前は何を目をキラキラさせてんいるんだ…いや、女との買い物なんだけどさ…」
~ ~ ~
女「ねぇ~男!この帽子とかどう思うかな?」
男「えらいモッフモフしている帽子だな…あったかそうとは思うけど?」
女「そういう事じゃなくって!似合ってるかどうか聞きたいの!!!」
男「似合ってる…?うーん、どうなんだろ…」
女「…ねえ、なんでそんな考え込むの?」
男「うん?いや、どんなふうに言えばいいか考えてたところだよ」
女「全く…そうやってすぐに考え込むところとか、ホントに変わってないよね、男ってさ」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 23:09:07.65 ID:q1UshStI0
男「仕方ないさ、こういう性格だしね」
女「けどさ…安心したよ」
男「?何がだ」
女「ほら、卒業と同時にガラッと変わっちゃうやつってどうしてもいるじゃん?男ももし
そうだったらどうしようかな…って思ったりしたからさ」
男「いらん心配だったな」
女「うん、安心したよ!」
男「しっかしねぇ、こういう事は、無知な俺に聞くより自分で決めた方がいいと思うんだけど」
女「わかってないな~こういうのはさ、他の人の意見を聞きながら選ぶのがベストな訳なのよ」
男「だからって聞く相手、間違ってるとしか思えないんだが…」
女「もう、男ったら鈍感なんだからさ!」
男「…?」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 23:22:01.95 ID:q1UshStI0
~ ~ ~
男「ってなことがあってさ、やっぱり女の気持ちって良くわかんないよな~って…なに
黒いオーラ出してるんですか?」ゴゴゴゴゴ
幽霊「…つまり、あれですか?惚気ですか、恋愛自慢ですか、新婚さんいらっしゃいですか?」
男「とりあえず落ち着け、言ってる事がごちゃごちゃだぞ?」
幽霊「今の話を聞いて私に何を求めてるんですか。男さんは」
男「いや、ほら、お前も一応性別は女だろ?だからそういう時の女の気持ちってよくわかるかな~
と思ったんだが…」
幽霊「もちろんわかりますよ?たぶんですけど、その時の女さんの気持ちも…」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 23:31:06.19 ID:q1UshStI0
男「できたら教えてほしいんだけど。ほら、俺ってそういうの鈍いみたいだからさ…」
幽霊「…!本気で言ってるんですか!?私に!」
男「何を怒ってるんだ、お前は?」
幽霊「…もういいです、男さんになんかに教えてあげません!自分で頭冷やして考えてください!!!」
男「だからそんなに声を荒げて何が気に入らないんだよ…」
幽霊「胸にロザリオでも当てて考えてください!それじゃ、私はもう寝ますんで後片付けよろしくお願い
します!!」シュン!
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 23:41:18.57 ID:q1UshStI0
男「消えちまった」
男「そもそも俺、ロザリオなんか持ってないし…」
男「仕方ない、奴が何を怒ってるか分からないけど、今回は自分で考えるとしよう…」
男「まったく、女にしても幽霊にしても」
男「本当に分からないもんだね~」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/21(土) 23:59:08.45 ID:q1UshStI0
~ ~ ~
幽霊『…ッ本当に』
幽霊『なんで分かってくれないんですか!!!』
幽霊『女さんの気持ちにしてもそうですけど…』
幽霊『こんな事、好きな人の前でなんて言えるわけないじゃないですか!』
幽霊『そこを分かってほしいのに…』
幽霊『あげく私にそれを訪ねるなんて!』
幽霊『…私なんて』
幽霊『…私って』
幽霊『男さんの…何なんだろう?』
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/27(金) 23:03:30.88 ID:3ZL5lChI0
幽霊「………」
男「…おーい、聞こえてるか?」
幽霊「……!」
男「いや、無理に実体化しなくていいからさ、聞くだけでいいから」
幽霊「……」
男「まずは…さっきはゴメンな、こんなことまでお前の事を頼っちゃってさ、やっぱ男らしくないよな」
幽霊「……」
男「まあ、女とはうまくやっていきたいし、自分でできる範囲で何とかしていくよ」
男「それで嫌われたりしたら…まあ仕方ないよな。結局女の気持ち次第なんだし」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/27(金) 23:10:14.85 ID:3ZL5lChI0
幽霊「……」
男「それが一つ、後は」
幽霊「……?」
男「こんな情けないやつだけどさ…これからも傍にいてくれないか?」
幽霊「……!」
男「こんなこと言うのも何なんだけどさ、やっぱお前といる時間も落ち着くんだよ…って
俺は何を依存してんだかね?」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/27(金) 23:25:26.30 ID:3ZL5lChI0
幽霊「……」
男「だからさ…なんで怒ってたかは分からないけど、これからも…よろしくお願いします」
幽霊「……!こちらこそ、よろしくお願いします!」シュン!
男「うわっ!だから無理に実体化しなくていいっていったんに、驚かせんなよ!!」
幽霊「珍しく男さんが素直だったもんで、驚いて出てきてしまいました」
男「はいはい、どうせ天邪鬼だよ、俺はさ」
幽霊「怒らない怒らない、しかし男さん」
男「なんだ?」
幽霊「…もう少し、その朴念仁さを治した方がいいと思いますよ?」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/27(金) 23:45:12.05 ID:3ZL5lChI0
男「…?何の事だ」
幽霊「やれやれ、これじゃあ女さんの事も先が思いやられますよ」
男「だから何の話なんだよ」
幽霊「さっき自分で言ったじゃないですか、少しは自分で考えてくださーい!!」
男「ちくしょー」
幽霊『全く…本当に男さんたら』
幽霊『少しは、私の気持ちにも気付いてほしいんですけどね』
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/27(金) 23:49:24.73 ID:3ZL5lChI0
~ ~ ~
幽霊「さて、男さんのその後なんですけど」
幽霊「なんとか女さんの気持ちを理解しようと、必死に色々試したみたいです」
幽霊「なかなか滑稽な光景でしたけど…正直、女さんにかなり嫉妬しました」
幽霊「幽霊が嫉妬なんてみっともないんですが、男さんにそこまで大事に思われてると思うと…」
幽霊「まあ、そんな男さんの努力?のおかげで女さんとはうまくいっているみたいです」
幽霊「よく休みの日には2人でどこかに出かけたりしてるみたいで…」
幽霊「…ちょっと前までは、男さんと一緒に入れた私としては、やっぱり寂しいです…」
幽霊「………男さん」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) :2012/01/28(土) 01:40:19.67 ID:opIZCJyM0
幽霊ちゃん健気だなぁ。
幽霊ちゃんが、男といつまでも一緒にいられますように
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:17:19.01 ID:41PX1H2V0
~それから数日後~
幽霊「~♪、そろそろ男さんも帰ってくるかな~?」
ガチャ…
幽霊「男さんかな!お帰りなさーい」
男「ああ、だだいま…」
幽霊「って男さん、どうしたんですか!顔が真っ赤ですよ!!」
男「ああ、なんがぎゅうに身体があづくなってぎでざ」
幽霊「身体の方も心配ですけど、もう声もガラガラですよ!」
男「ほんと~?じゃあ今ならビートたけしのモノマネもできるかな~?」
幽霊「なにを言っているんですか男さん?」
男「この野郎!ダンカンこの野郎!!…どう?」
幽霊「どうもこうもないです!完全に熱でやられているじゃないですか!!」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:27:58.35 ID:41PX1H2V0
男「大丈夫だよ。ほら、なんか今なら北斗神拳もできそうな気がするしさ~」
幽霊「駄目だこいつ、はやく、何とかしないと…」
男「アタ―!アタ―!ホァター!ってな~」
幽霊「仕方ない、少々荒治療ですが…」ガチャガチャ
男「ん、なんだ、カクテルでも作ってくれるのか?だったら俺はソルティドックで」
幽霊「少しは頭を冷やしてください!!」
男「って冷たーーー!!!」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:36:30.64 ID:41PX1H2V0
幽霊「…はい、少しは落ち着きましたか?」
男「まさかいきなり顔面に冷水をかけられるとは…」
幽霊「仕方ないでしょ?ああでもしないと男さんどうしようもなかったんですから」
男「なんか無駄にテンションが上がってたからな~」
幽霊「まあいいです。とりあえず落ち着いたみたいですし、はい!体温計」
男「熱か…そこまでひどくないとは思うんだけどな~」
幽霊「どの口がそういうんですか、はい、黙って測った測った!!」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:42:34.86 ID:41PX1H2V0
男「あいよ…っと」
幽霊「しっかし、朝はあんなに元気だったのに、何があったんですか?」
男「俺が聞きたいよ、本当に急だったからさ」
幽霊「おお、こわいこわい」
男「怖いってお前は風邪をひかないだろ」pppppppp!
幽霊「どうやら測れたみたいですね、で、どうでしたか?」
男「   」
幽霊「男さん…!ちょっと見せてください!」
男「あっ!」
38・7℃
幽霊「   」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:50:39.45 ID:41PX1H2V0
男「…予想外です」
幽霊「明日、会社に休むって連絡入れてくださいね」
男「大げさな…一日寝れば治るって」
幽霊「どうやったらこんな高熱、一日で治せると?」
男「それはほら…薬とかでさ」
幽霊「いいですか男さん、薬だって万能じゃないんです。ここまでの高熱だったらいっそ
医者に行くことをお勧めします」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 00:56:16.97 ID:41PX1H2V0
男「しっかし、仕事もあるしな…」
幽霊「会社を思う男さんの気持ち、それは確かにすばらしいです。けどそんな状態じゃ
行ったところで逆に迷惑になりますよ」
男「そこはまあ、マスクとかしていけば…」
幽霊「仮に出勤してもし次の日、誰かが風邪を引いたら?間違いなく男さんの責任になります。
その時はどうお詫びするつもりですか?」
男「うぐっ」
幽霊「…確かに迷惑にはなるでしょうけど、完全に治すことを優先にしましょう、男さん?」
男「…分かった、明日電話を入れて休みを取るよ」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/29(日) 00:57:57.94 ID:4o3ZhVeIO
女が看病にくるな
修羅場…にはならないか?
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/29(日) 01:01:45.57 ID:41PX1H2V0
幽霊「それがいいです。さて男さん、ご飯は食べられますか?」
男「…正直あんま食欲はないけど」
幽霊「けどなんか胃にいれないと薬も飲めませんからね…そうだ、今作ってた味噌汁を
アレンジしておじやを作ってあげますから、それを食べてください」
男「おじやか…卵入りがいいな」
幽霊「もうっ、注文が多いですね。じゃあ今から作りますからちょっと待っててくださいね~」
男「お願いします…」
幽霊「…っと、そうそう今ならフーフーしながら食べさせてあげますけど、どうします?」
男「そっちはお断りします」
幽霊「なんでですか!男さんの意気地なし!!!」
男「頼むから安静にさせてください…」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 22:18:25.01 ID:kDZOjn0M0
幽霊「できましたよ~」
男「おお、ありがとう」
幽霊「じゃあちょっと待っててくださいね、今レンゲに移しますから」
男「だから自分で食べられるって…」
幽霊「むー、こんなときでも素直じゃないですね男さんは」
男「自分でできる範囲の事は自分でしたいんだよ」
幽霊「顔を真っ赤にしてる人の台詞とは到底思えませんが」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 22:32:27.23 ID:kDZOjn0M0
男「まあまだ意識ははっきりしているからな…じゃあ、いただきます!」
幽霊「はい、ただ熱いんで冷ましながらゆっくり食べてくださいね」
男「あいよ」
幽霊「なんでしたらフーフーのサービスを」
男「いらんから」
幽霊「むう…」
男「…うん、薄味で美味しいよ」モグモグ
幽霊「それは良かったです。じゃあ、食べ終わったら薬飲んで早く寝てくださいね」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 22:42:21.91 ID:kDZOjn0M0
男「分かりました…っていうか薬って買い置きあったっけ?」
幽霊「なんで男さんがそれを把握してないんですか?」
男「いや、確かあったような気がしたんだけど…」
幽霊「大丈夫です、薬はもう用意してありますから」
男「えらく準備がいいな」
幽霊「さっきおじや作りながら探しておいたんですよ、で、これです!」ドン!
男「あー、あったあった!そういえば引っ越してきた時に家から持って来たんだったっけ」
幽霊「全く…もし薬がなくて、私もいなかったらどうしてたんですか?」
男「一晩中苦しんでいたと思います」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 23:14:09.49 ID:kDZOjn0M0
幽霊「もう少し、ちゃんと管理してくださいね!」
男「返す言葉もありません…」
幽霊「まあお説教はこれぐらいにして、食べ終わったらちゃんと薬飲んでください。
それまでに氷枕とかの準備しておきますから」
男「はいよ…ってか」
幽霊「はい、なんでしょうか?」
男「こうしてると、まるで母親みたいだな~って思っただけだよ」
幽霊「!!!誰が母さんですか!それなら男さんは父さんですか!」
男「待て待て、言ってる意味がわからないぞ?」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 23:35:22.30 ID:kDZOjn0M0
幽霊「そんなうれし…じゃなかったくだらないことを言ってるから風邪なんか引くんですよ!
分かったらさっさと薬飲んでください!!」
男「…?今なんかいわなかt」
幽霊「幻聴です!!」
男「全く…なんなんだかな~」
幽霊「これでよしっと…準備できましたよ~」
男「あいよ、じゃあ大人しく寝ますか…」
幽霊「まあ多少は熱も下がるとは思いますけど、明日ちゃんと病院に行ってくださいね?」
男「分かってるよ、それじゃあ、おやすみ…」
幽霊「はい、おやすみなさい…」パチ
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 23:43:56.28 ID:kDZOjn0M0
~ ~ ~
男「………」ウーン
幽霊「男さん、苦しそうだな…」
幽霊「けど、昔もこういう事があったっけ」
幽霊「あれは確か…小学校三年生ぐらいだったかな」
幽霊「あの時も急に高熱を出して、今みたいにうんうん言ってて」
幽霊「それなのに男さん、私の事抱きしめて離してくれなかったんだよね」
幽霊「お母さんがやめなさいっていっても、『ヤダ!!』の一点張りだったしな~」
幽霊「全く、どんだけ大事にしてるんだよって!」
男「…悪かったな」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/30(月) 23:53:37.29 ID:kDZOjn0M0
幽霊「!!!男さん、起きてたんですか!?」
男「お前が散々しゃべってくれたおかげで起きちまったよ」
幽霊「…ごめんなさい」
男「しっかし、本当によく覚えているもんだ」
幽霊「そりゃそうですよ、男さんと一緒だったんですから」
男「まあ、あの時はいつもそばにいる存在だったからな」
幽霊「ほら、無理しないで休んでください、私も静かにしますんで」
男「うん、それと…」
幽霊「なんですか?」
男「…いつも、傍にいてくれてありがとう」
幽霊「…!!!」
男「それだけ、じゃあ、おやすみ…」
幽霊「…おやすみなさい」
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 00:14:04.02 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「………」
幽霊「傍にいてくれて…か」
幽霊「普通、そういう台詞って彼女に言うもんですよ?」
幽霊「けど…」
幽霊「けど、今だけなら…」
幽霊「男さんの、彼女でもいいですよね?」
ソーッ
幽霊「…早く元気になってくださいね」
幽霊「そのための、おまじないです!」チュ!
幽霊「それじゃ、おやすみなさい…///」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/31(火) 00:47:01.26 ID:FkdAiWpoo
かわいいいいいいいいいい
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/31(火) 01:12:25.68 ID:qcaz98sIO
惚れてまうわなこりゃ
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 21:49:58.69 ID:y7MEtBdQ0
~次の日~
男「う~ん、おはよう…」
幽霊「おはようございます、男さん。よく眠れましたか?」
男「うん、ただまだ体はだるいけどね」
幽霊「そりゃそうでしょう、そう簡単に治るとも思えませんしね。それじゃご飯にしましょうか」
男「…正直食いたくない」
幽霊「駄目ですよ、何か胃に入れて薬を飲まないと胃を痛めますよ」
男「やっぱそうなるか」
幽霊「そうですよ!実際何も食べずに薬を飲んで二時間ほど苦しんだ人もいるんですからね!」
男「誰だそのアホは?」
幽霊「………ほっといてあげてください」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 22:06:18.13 ID:y7MEtBdQ0
男「まあいいや、じゃあ少しだけいただくよ」
幽霊「一応男さんのためにお粥も用意しておいたんで、少しでも召し上がってください」
男「じゃあ、いただきます」
幽霊「はい、召し上がれ!」
男「…うん、少し気分が晴れたみたいだ」モグモグ
幽霊「それは良かったです、それじゃあ食べ終わったら薬を飲んで、会社に電話してくださいね」
男「う~、やっぱり急に休みを下さいって言うのって、なんか気が引けるなぁ」
幽霊「会社の事も大事ですが、今は自分の身を大事にしてください。大丈夫ですって、会社の人も分かってくれますって」
男「そうかな?」
幽霊「なんでしたら私が電話しましょうか?」
男「あらぬ誤解を生みそうだからお断りします」
幽霊「え~?」
男「え~?じゃない!!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 22:25:14.40 ID:y7MEtBdQ0
男「…はい、そんな訳でして…、はい、ありがとうございます!!それでは…申し訳ございません」
幽霊「どうでしたか?」
男「うん、大丈夫だって。もし長引くようだったらまた電話してくれだってさ」
幽霊「良かったですね~分かってくれて」
男「全くだな…さて、じゃあ熱が引いてるうちに医者に言って来るわ」
幽霊「そうしてください、早めに行くにこしたことはないでしょうから」
男「そうだな…っと」カナシミノームコウエトー
幽霊「こんなときにメールですか?」
男「ああ、女からだ…えーと、なになに…」
幽霊「………」
男「ただいま療養中です…っと」p!
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 22:44:56.54 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「…なんだったんですか?」
男「うん…特に何も、ただの他愛のないことだよ」
幽霊「…そうですか」
男「なに落ち込んでんだ?お前?」
幽霊「いえ、何も…」
男「明らかにさっきとテンションが違ってんだけど?」
幽霊「いいんですよ!早く男さんも医者にいってきてください!!!」
男「なんなんだよ、一体」
男「じゃあ…行ってくるわ」ガチャ
幽霊「はい、行ってらっしゃい…」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 22:53:38.53 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「………」
幽霊「………」ヒック
幽霊「…そうだよね、そうなんだよね」グスッ
幽霊「昨日はあんなに一人で盛り上がっちゃったけど」
幽霊「男さんには、女さんていう彼女がいるんだよね…」
幽霊「私とは違う、ちゃんとした彼女が…」
幽霊「それなのに、私一人で勝手なことしてさ」
幽霊「…バカみたい」
幽霊「バカみたいバカみたいバカみたいいバカみたいバカみたい!!!!!!!!!」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 23:07:07.70 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「………そうだ」
幽霊「いっそのこと女さんを別れさせれば」
幽霊「そうだ、そうすれば男さんも私の事をちゃんと見てくれるよね!!」
幽霊「そうすれば、きっと幸せに…」
幽霊「…幸せ?」
幽霊「男さんと一緒になれて…けど結局最低な手段を使って」
幽霊「それって…男さんにとっては幸せなのかな?」
幽霊「それに、もし途中で男さんが私のやった事に気づいたら?」
幽霊「きっと私の事…軽蔑するよね」
幽霊「…ダメに決まってるじゃん!そんな方法!!」
幽霊「なんで、なんでこんな方法思いついちゃったんだろう?」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 23:15:56.12 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「男さんが大事だから?女さんの事を恨んでるから?」
幽霊「違う違う違う…」
幽霊「そうだ、わがままなんだよね、結局」
幽霊「…最低」
幽霊「こんな事を考えるなんて…ホントに最低」
幽霊「…もういいや」
幽霊「今まで楽しかったけど、終わりにしよう」
幽霊「このままじゃきっと私、何か取り返しのつかない事をするから…」
幽霊「その前に、男さんを苦しめる前に終わりにしよう」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 23:32:38.52 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「…よし、ヌイグルミを用意してっと…」
幽霊「これをガスコンロで少しずつ燃やしていこう」
幽霊「試したことないけど、きっと途中で私は消えちゃうから、周りに引火しないように周りを整理して…」
幽霊「うん、これで良し」
幽霊「書き置きは…しなくていいか」
幽霊「帰ってきたら男さん、どんな反応するんだろう?」
幽霊「もしかしたら、泣いてくれるかな?」
幽霊「だったら、自分勝手だけど…すごくうれしいな」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 23:39:05.86 ID:y7MEtBdQ0
幽霊「思えば、始めっからかなり自由だったよね、私」
幽霊「それなのに…一人で暴走してさ、ホント何やってたんだか」
幽霊「最後まで、自分勝手な行動で終わらせてごめんなさい」
幽霊「それでは男さん…」
幽霊「…さようなら」パチ
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/31(火) 23:40:06.69 ID:y7MEtBdQ0
はい、これにて終了です!
次回作にご期待ください!!!
だめ…ですかね?
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/31(火) 23:40:58.15 ID:brkMf2mDO
ダメ
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/31(火) 23:43:35.88 ID:6lAWzbfDO
絶対駄目だ
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (北海道) :2012/02/01(水) 01:59:21.55 ID:EnCGQ9pTo
よく聞けよ
  『 だ め だ 』
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/01(水) 23:47:14.87 ID:pP9gLSL10
幽霊「………」パチパチ
幽霊「自分が燃えてく姿を見るなんて、思いもしなかったなぁ」メラメラ
幽霊「けど、これでいいんだよね、きっと…」ガチャ
男「ただいま~!いやー病院が混んでてさ」
男「って、なんだこの匂いは…?」
幽霊「お、男さん!」
男「あ~ただいまって、お前、一体何やってんだよ!!!」
幽霊「…!!いいんですよ、ほっといてください!」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/01(水) 23:57:58.03 ID:pP9gLSL10
男「馬鹿、ほっとけるわけねーだろうが!ほら、さっさと離せ」
幽霊「いやです!お願いですからこのままにさせてください!!」
男「しょうがねー、ちょっと荒っぽいけど…おりゃ!!」ドカッ
幽霊「あうっ!」ポスッ!
男「よし…って熱い熱い!!」
幽霊「男さん!!!」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 00:09:40.90 ID:I0QcPgZN0
男「早く鎮火させないと…水、水は」
幽霊「なんで…なんでこんなタイミングで帰って来たんですか?」
男「知るか!けどな」
男「少なくとも大事なものを失って平気なほど、俺は馬鹿じゃないってことだよ!」
幽霊「大事なものって…」
男「決まってんだろ!お前の事だよ」
幽霊「………!!!」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 00:21:42.80 ID:I0QcPgZN0
~ ~ ~
男「さて、ぬいぐるみの方も何とか鎮火できたし…っていっても多少は焼けちゃったけど」
幽霊「………」
男「まあこのくらいなら繕えば何とかなるだろうけどさ」
幽霊「…手、大丈夫ですか?」
男「多少火傷した程度だよ、何ら問題はないよ」
幽霊「そうですか…良かったです」
男「さて、何でこんなことしたんだ?」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 00:30:40.65 ID:I0QcPgZN0
幽霊「それは…」
男「まあ最近なんかおかしいな~とは思っていたけどさ、こんな手段に出るとは思わなかったな」
幽霊「…ごめんなさい」
男「謝らなくていい、たださ、なんでこんな自分を消そうとしたのか、その理由が聞きたいだけだよ」
幽霊「…」
男「で、なんなんだ?何が気に入らなかったんだ?俺の事か、それとも…」
幽霊「…男さんって、ほんと鈍感ですよね」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 00:46:57.18 ID:I0QcPgZN0
男「やっぱ俺の事かよ」
幽霊「鈍感で、朴念仁で、女心も分からないで…」
男「ずいぶんな総攻撃だな、まあ否定はしないが」
幽霊「…それでいて、ものすごく優しくて、ほんとに私の事大事にしてくれて…」
男「…いきなりなんだ?」
幽霊「…我慢して来た事も、我慢できなくなっちゃったじゃないですか…!!」ギュ!
男「おいおい、急に何を…!」
幽霊「…好きです」
男「えっ」
幽霊「大好きです…男さん!!!」チュ!!
男「むぐっ!!!」
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/02(木) 06:28:36.32 ID:tst+vZWxo
むぐっ!とか、どんなに凄まじいキスなんだよ…
うらやましい
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/02(木) 17:38:53.52 ID:ciXahZeIO
クマのくせに…
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 23:15:30.30 ID:I0QcPgZN0
幽霊「…うん」
男「…ぷはぁ」
男「いきなり何を…!!」
幽霊「…そのままの意味ですよ、大好きです、男さん」
男「大好きって…」
幽霊「もう隠しません、嫌われてもいいから素直になりました」
男「…整理させてもらっていいか?イマイチ状況がつかめない」
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 23:30:34.83 ID:I0QcPgZN0
幽霊「…気付きたくもなかったんですが、男さんが女さんと付き合いだしてから、なんかこう…
胸が痛みだしたんです」
幽霊「まあ分かってはいたんですけど…嫉妬だったんですよね、女さんに対する」
幽霊「けど私は所詮幽霊。どうしたって女さんには敵わないって思って、考えないようにしていたんです」
幽霊「まあ、どうしても態度には出ちゃっていたんですけどね」
男「…そうだったんか」
幽霊「で、今回の風邪です。馬鹿な話なんですけど男さんの看病をしていて、私、彼女に
なった気になっていたんですよ」
男「…」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 23:43:20.47 ID:I0QcPgZN0
幽霊「けど…今朝の男さんの、女さんからのメールの事を聞いて…現実に引き戻されまして」
幽霊「笑っちゃいますよね。自分で勝手な妄想をして、それで勝手に落ち込んで…本当に馬鹿みたいで」
男「…そんなことないって!」
幽霊「ありがとうございます。こんなときでもフォローしてくださって…けど」
幽霊「その後…自分の黒いところが分かっちゃったんです」
幽霊「私、男さんと一緒になるために、女さんに何かをしようかと思ったんです」
幽霊「もし、女さんと別れれば、きっと男さんは私の方に向いてくれるって…」
幽霊「その時です、自分がどんどん黒くなったのが怖くなったのが」
幽霊「きっとこのままじゃ男さんを不幸にしちゃう…怖かったんです、本当に」
幽霊「だからその前に、男さんを傷つける前に、ここから消えてしまおうって…」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 23:49:28.72 ID:I0QcPgZN0
幽霊「…そう決めたのに、男さんが帰ってきてくれて」
幽霊「私がこんなことしてるのに責めもせずに、自分の事なんか気にしないで庇ってくれて…!!」
幽霊「それで、大事なものって言ってくれて、私、本当にうれしくて!!」
幽霊「それで決めました。もう嫉妬なんかしないで、素直になろうって…」
男「…お前ってやつは」
幽霊「馬鹿みたいでしょ?私もそう思います。けど」
幽霊「いいんです、こうして素直になってみて、本当に楽になりました」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/02(木) 23:59:50.41 ID:I0QcPgZN0
男「…はぁ、なんでこんな奴に魅かれたんだか」
幽霊「私だって分かりませんよ。恋というのはなってしまったらどうしようもないんですよ」
男「けど、俺には今は女もいるし…」
幽霊「…別れてほしい、というのが正直な私の気持ちですけど、無理…ですよね?」
男「当たり前だよ、女もお前と同じぐらい大事な存在だからな…もっとも女がどう思って
るのかは知らないけどさ」
幽霊「…もしかして、本当に女さんの気持ちに気づいてないんですか?」
男「まあ、前お前に言われたように気をつけるようにはしてるんだけどさ…いまだに良く
分からないのが本音だ」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 00:08:55.58 ID:a16oy0I40
幽霊「女さんも男さんの事が好きですよ。悔しいですけど…」
男「…マジで?」
幽霊「恋する乙女のカンってのは、当たるもんなんですよ」
男「お前幽霊じゃん」
幽霊「そうですけど!そこはつっこまないでくださいよ!!」
男「けど女がねぇ…」
幽霊「っていうかその気がなければ、何回も遊びに行こうなんて言ってきませんって」
男「いや、近場同士ってこともあるしさ」
幽霊「女さんの交友関係だって男さんだけってことはないでしょう。それでも男さんとの
予定を優先させていたんですから…」
男「…そういうものなのか」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 00:20:00.00 ID:a16oy0I40
幽霊「…もう女さんの話は止めませんか?なんかこっちがみじめになってきますから…」
男「ああ、ゴメン」
幽霊「…けど、本当は男さんも女さんの方がいいですよね、こんな実体のない幽霊よりは」
男「…俺は」
幽霊「いいんですよ、無理しなくって…元々無理だって分かってますから」
幽霊「ただ私の気持ちが伝えられた、それだけで」
男「最低な男だな、俺って…」
幽霊「男さん?」
男「ああおれも正直になるよ、俺もお前の事が、好きだ!」
幽霊「…へ?」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 00:25:15.21 ID:a16oy0I40
男「けど、それと同じぐらい女の事も好きなんだよ!」
男「優柔不断だろ?分かってるさ、けどさ、お前にここまでさせて俺が嘘ついてたらそれ
こそお前に悪いじゃん。だからさ」
男「お前の気持ち、正直すごくうれしいんだ」
幽霊「…男さん!!」
男「全く、なんでこんな事にもっと早く気づけなかったんかね」
幽霊「まあ、逆に男さんがものすごく勘が鋭かったら、それこそ気持ち悪いですけどね。
男さんはやっぱり鈍感ぐらいがちょうどいいんですよ!」
男「うるせー!!」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 00:32:15.18 ID:a16oy0I40
幽霊「あははは!…けど」
幽霊「今、すっごく嬉しいです、私!!」
男「全く、現金な奴だな、お前ってやつはさ…」バサッ
男「…バサッ?」
幽霊「あっ」
女「…ねえ男君、その女の人、誰?」
男「…え“?」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 23:06:34.05 ID:a16oy0I40
女「…ねえ男君、その女の人、誰?」
男「…え“?」
男「…なんで、お前がいんの?」
女「だって、男君がメールで風邪の事伝えてくれたじゃん。だから、一人じゃ大変かなっと
思ってさ、お見舞い兼看病に来たんだけど…」
女「来てみたら、なんか2人で抱き合ってるし」
男「あ、あのな、こいつはさ…」
女「なに、そんな説明が必要な人なの?」
男「ま、まずは落ち着いてくれ。なんか怖いから、特に目が怖いから!!」
女「私は落ち着いてるよ、むしろ男君の方が落ち着いたらどう?」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 23:15:44.70 ID:a16oy0I40
男「いや、まあそうなんだけどさ」
幽霊「…妙ですね」
男「何、お前もこれから説明しようって時に、更に話をややこしくしないでくれ!!」
幽霊「そうじゃないです、確か私、家の鍵をかけたと思うんですが」
男「は?いつの間に?」
幽霊「私が男さんに告白してた時ですね、邪魔が入られると厄介だったんで霊力を使って
鍵をかけたんですけど」
男「お前は一体何をしてるんだ」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 23:28:42.85 ID:a16oy0I40
女「ねえ、告白って何なの?できるだけ詳しく説明してもらいたいんだけど」
男「え、え~っとそれはだな…」
幽霊「その前に、どうやってここに入ってきたのかが知りたいんですが?」
女「あなたが誰だか分からないけど…、私は普通に合鍵を使って入ってきたのよ」
幽霊「なんと!!」
男「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
幽霊「なんでそんなに驚いてるんですか?」
男「合鍵って…俺、お前に鍵なんて渡してないよな?」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/03(金) 23:34:02.71 ID:2RIF3juyo
>幽霊「なんと!!」
別におかしな台詞じゃないのになぜか笑ってしまった
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 23:37:45.68 ID:a16oy0I40
女「そうだよ、男君から直接渡されてはいないね」
幽霊「ということはまさか…!!」
女「…男君、この前映画に行った時、男君がちょっとトイレ行くっていって私にカバンを
預けてさ、その後少し時間が空いたときがあったよね?」
男「いや、確かにあったけどさ…」
女「あそこってさ、映画館の近くに合鍵屋さんがあるの、知ってた?」
男「おまえまさか…」
女「ご名答、男君がトイレに行ってる間に合鍵屋さんに行って合鍵を作ってもらったんだ。
男君もだめだよ、預けるカバンの中に自宅の鍵を入れとくなんてさ」
男「…けど、あの短時間でか」
女「まあさすがの私でも間に合わないかと冷や冷やしたよ、けど、結果的には成功したけどね」
男「   」
幽霊「なにこれこわい」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/03(金) 23:59:41.70 ID:a16oy0I40
女「けど、私だって目的がなかったわけじゃないんだよ?ほら、こういう時のためにつかえるかな…
って思ってさ」
男「いや怖いから!ってかやりすぎだからさ!!」
女「けど、男君だって風邪の時、誰かが看病してくれた方が気が休まるよね?」
男「いやそりゃそうだけどさ…」
女「だから、こうして来てみたらやっぱり鍵がかかってたからさ、開けてみたんだけどね…
ビックリだよ」
男「俺はお前の行動力の方がビックリだよ」
女「まあ細かいことは置いといてさ…」
幽霊「何処に置いておくんですか」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/04(土) 00:06:36.79 ID:VgFmv6E40
女「…さっきから言ってるけど、あなた、誰?」
男「えーっとこいつはな、あの、なんていうかさ…」
幽霊「…初めまして、女さん」
女「ご丁寧にどうも」
幽霊「そうですね、強いて言うなら私は…男さんの大事なパートナーです」
男「ってお前も何を!!」
女「パートナー?…なるほど、料理とかはあなたがやってたのね?」
幽霊「ご名答です」
女「まあ男君が料理ってだけで違和感があったけど、ようやく理解したわ」
幽霊「理解が早くて助かりますね」
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/04(土) 00:20:01.54 ID:VgFmv6E40
女「…で、つまりあなたは男君のメイドかなにかってわけなの?」
幽霊「残念ですけど外れです。第一、男さんがメイドを雇えるほど甲斐性があるように見えますか?」
女「確かにね」
男「なんか間接的に馬鹿にされてないか、俺」
女「それで、パートナーって言ったけど、男君とどんな関係なの?」
幽霊「…恋人みたいな仲ですかね、古い付き合いですし」
男「ちょ」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/04(土) 00:25:39.30 ID:VgFmv6E40
女「そこだけ訂正させてもらえる?恋人は…」
幽霊「女さん、ですか?」
女「…っ!!」
幽霊「けど残念ですね、男さんは女さんの気持ちには気付かなかったみたいですよ」
女「………男君?」ゴゴゴゴゴゴ
男「いや、気付かなかったというかさ、まあ友達同士の付き合いなのかなーと思ってさ」
女「…はあ、そんなところまで昔と同じなんだね」
男「なんだ、その…ゴメン」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/04(土) 00:30:38.30 ID:VgFmv6E40
女「けどいいよ、じゃあ私の気持ち、今なら分かってくれるかな?」
男「…本当に俺の事を?」
女「…うん、じゃなきゃ隠れて合鍵なんて作らないよ」
幽霊「普通作らないと思うんですか」
女「少し黙っててもらえる?で、男君」
男「はい、なんでしょうか!!!」
女「パートナーさんとの関係性も気になるところだけど、ひとつハッキリさせておきたい事があるの」
女「こっちのパートナーさんと、私」
女「…どっちの方が好きなのかな?」
男「え“」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) :2012/02/04(土) 12:53:52.86 ID:MgX6U7sA0
さあどうなってしまうのか……
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/06(月) 23:11:04.54 ID:8uhzVEuP0
男「い、いきなり何を言い出すんですか、あなたは?」
女「何って…そのままの意味だけど」
男「そのままの意味って、俺にはどっちも大事d」
女「そうじゃなくって、異性としてはどっちが好きなのかな、てハッキリしたいんだよ」
男「ハッキリって…」
女「まあ私としては、男君がどっちを選んでもいいんだけどね」
女「だって、もし私を選ばなかったとしても…奪えばいいだけだしね」ニコッ
男「あの…笑顔の裏からなんか黒いオーラが見えるんですけど」
女「そんなことないよ、風邪の影響じゃないかな?」
男「たぶん違うと思う」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/06(月) 23:30:03.30 ID:8uhzVEuP0
幽霊「………」
男「ほ、ほらお前も黙ってないでなんか言ってくれよ」
幽霊「…私も」
男「へ?」
幽霊「どっちが好きなのか、聞きたいです!」
男「お前もかーい!!!」
幽霊「だって…だってさっきあんなに頑張って告白したんですから、私だってハッキリ
させたいんですよ!」
男「だからってこのタイミングで言うか!?」
女「へぇ、さっき抱き合ってたのにはそんな理由があったんだね…」
男「え、エエ、ソンナワケデシテ」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/06(月) 23:48:30.30 ID:8uhzVEuP0
幽霊「ちょっと女さん、男さんがおびえてるじゃないですか!」
女「気のせいよ。それより、告白って何?」
幽霊「そのままの意味ですよ、残念ながら私も長い間男さんに自分の気持ちを気付いて
もらえなくて、それで」
女「自分から告白したってわけね、…まあ同情するよ」
幽霊「ありがとうございます」
男「そこだけ分かりあえちゃったんだ」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 00:00:22.65 ID:R9nnykBB0
女「けど、それとこれとは話は別よ」
幽霊「分かってます、私も女さんに負けるつもりはありませんから」
女「ずいぶんな自信ね」
幽霊「自信なんてないですよ。けど、結局は男さんの気持ち次第ですからね」
男「お前…」
幽霊「まあ私も例え選ばれなかったとしても、奪い返すつもりですからね!」
男「お前らなんでそんな思考回路が似通ってるんだよ!!」
幽霊「恋する乙女…だから?」
女「恋をするとみんなこうなっちゃうんだよ」
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 00:10:13.30 ID:R9nnykBB0
男「いやないから!そんな例ないからさ!!」
女「何を言ってるの、たくさんあるじゃない。スクー○デイズとか未○日記とか」
幽霊「sh○ffleとかfa○eとかにもありますよね。そういう女の子らしさって」
男「いやそれみんな特別な例だから、一般的じゃないからね!」
女「いいじゃん、愛ってことに変わりはないんからさ」
幽霊「そうですよ、男さん」
男「そうじゃないから!危険だから、主に俺が!!」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 00:14:58.91 ID:R9nnykBB0
幽霊「!!!」シュン…
女「!!!」シュン…
男「ど、どうした急に2人してそんなに大人しくなって」
幽霊「…やっぱり」
女「迷惑だったかな」
男「いや、そういうわけじゃないんだけど」
幽霊「だって男さんの態度を見ていると…」
女「すっごく辛そうなんだもん」
男「いや、そうじゃなくってさ、2人の気持ちは嬉しいんだけど…」
幽霊「だけど…?」
男「2人とも大事だからさ…そんなどっちが好きとか選べないんだよ」
男「ホント優柔不断な男でゴメンな、こんな時でも決断ができなくてさ」
女「男君…」
男「だからさ、2人とも落ち着いt」
幽霊「といえばごまかせるとでも思っていましたか?」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 00:22:59.86 ID:R9nnykBB0
男「……あれ?」
女「甘いよ男君、そんな返事じゃ2人とも納得しないよ」
幽霊「そうですよ、それに安心してください。どっちを選んでも別に男さんの事を恨む
わけじゃないですから」
女「まあ」
幽霊「選ばれるのは」
2人「「私だしね!」」
2人「「………」」
2人「「ふふふふふふふ……」」
男『…あれ、これってさ』
男『俺、完全に詰んだんじゃね?』
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 00:27:23.15 ID:R9nnykBB0
幽霊「さあ男さん!!」
女「男君!!」
2人「「どっちの方が好きなのかな!?」」
男「なんでそんなとこだけ連携が取れてるんだ…よって…」フラッ
幽霊「男さん、どうしたんですか!?」
男「いや、なんか急に怒鳴ったら熱が上がってきたみたいで…なんか…ダメだわ」フラッ…バタ!!
女「男君、しっかりして!!」
男「悪い、視界が、かすむ…」クラ、クラ…
幽霊「大変、早くベットに連れて…」
女「大丈夫だよ…き…と」
男『ヤバいな…声が聞こえなくなってくわ…』
男『熱か…こんなこと言うと罰が当たるが、今回ばかりは助かったわ』
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 23:43:50.99 ID:R9nnykBB0
~ ~ ~ ~ ~
男『…うん?』
男『…俺、どうしたっけ』
男『そうだ、確か熱が出て意識が遠のいて…それで』
女『あっ、気がついた?』
男『女…今まで看病してくれたのか?』
女『そうだよ、急に倒れたんだもん、流石にびっくりしたよ』
男『そうだったか…悪かった』
女『いいよ、気にしなくてさ、元々そのつもりで来たんだしね』
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 23:50:03.25 ID:R9nnykBB0
男『ところでさ』
女『うん、どうしたの?』
男『幽れ、いや、さっきまでいたやつは?』
女『え、誰の事かな?』
男『いやだからさっきまでいたやつだよ』
女『?いなかったよ』
男『いや、だってさ…』
女『誰 も い な か っ た よ 』
男『女…?』
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/07(火) 23:56:59.93 ID:R9nnykBB0
女『もう、急に不思議な事を言い出すんだね、まだ熱があるんじゃないの?』
男『なあ、お前…』
女『ところで、綿とかプラスチックとかってちゃんと分類した方がいいよね?』
男『綿、綿なんて俺の家にあった…?!』
女『ちょっとさ、悪い虫がついてたからさ、捨てさせてもらったよ…ぬいぐるみを』
男『お前、まさか!!!』
女『もう、そんな驚かないでよ、また新しいやつを買いなおすからさ!それに』
女『これでもう、悪い虫はいなくなったしさ!』
男『お、お前…ぐぅっ!』
女『ははは、あはははははは!!!!!!』
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 00:03:37.42 ID:+RIvJGNV0
~ ~ ~ ~ ~
男『…ゃ、やめてくれ!』
幽霊『うわっ、ビックリした!何をやめるんですか男さん』
男『え…お前、無事なのか?』
幽霊『何を言ってるんですか男さん?私はいつも通りですよ』
男『夢…だったのか』
幽霊『なんですか、なんか怖い夢でも見たんですか?』
男『ああ、いやな夢だったよ…』
幽霊『風邪をひいてると大変ですね、おちおち寝てもいられないなんて』
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 00:12:20.36 ID:+RIvJGNV0
男『全くだな、そういえば女は?』
幽霊『ああ、なんか冷やすもの買って来るって言って出ていっちゃいましたよ』
男『何も…なかったか?』
幽霊『何かあってほしかったんですか?男さんは』
男『いや、何もなければそれでいいんだ』
幽霊『?いつにもまして変ですね、男さん』
男『うるせ―!ちょっと心配になったんだよ!』
幽霊『怒らない怒らない、それにしても女さんもかなりあわててましたよ』
男『そうだったのか?』
幽霊『そりゃもう!倒れてベットに運んだらすぐに出かけて行きましたからね~』
男『まあ、マメでありがたいな』
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 00:21:33.60 ID:+RIvJGNV0
幽霊『そうですね!けど、残念ですけどね…』
男『何が残念なんだ?』
幽霊『だって…男さんはもうこっちの世界に来るのに、必死だなって思っただけですよ』
男『お前…って何もってやがる!』ギラッ!
幽霊『そうですよね、始めっからこうすればよかったんですよね?』
男『やめろってクソ!身体が動かねぇ!!!』ガタガタガタガタ
幽霊『無駄ですよ、しっかりと金縛りをかけましたからね』
男『おい、冗談だよな?』
幽霊『大丈夫ですよ、痛いのは一瞬ですから』
男『く、来るな!!』
幽霊『ふふふ、男さん…』
幽霊『ず っ と 愛 し て ま す よ』
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 00:29:44.99 ID:+RIvJGNV0
~ ~ ~ ~ ~
男『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
男『はぁ、はぁ、はぁ…』
男『これも夢…?』
男『クソっ!一体何なんだよ!?』
女『選択肢の一つだよ』
男『女!?』
幽霊『そして、男さんの未来でもあります』
男『幽霊まで!』
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 00:32:45.25 ID:+RIvJGNV0
女『まあ、どっちも最悪の結末ですけどね』
幽霊『けど、覚えておいてくださいね』
女『確かに最悪の結末だったけど…』
幽霊『2人とも、男さんに対する思いは間違いなく本物ですから』
女『だから』
2人『悔いのないように、選んでくださいね』
男『悔いのないようにって…』
男『どっちもバットエンドじゃねーかーーー!!!!!』
2人『そうなんですよねーwwwwww』
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 23:32:15.59 ID:+RIvJGNV0
~ ~ ~ ~ ~
男「う、うーん…ど、どうすりゃいいんだよ……」
幽霊「うなされてますね、男さん」
女「倒れた後からずっとだね、どんな夢を見てるんだろう」
幽霊「さすがに夢の内容までは分からないですが…」
男「ギギギギギ…が、ゴワァ!!!」
女「明らかにいい夢ではなさそうね」
幽霊「みたいですね」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 23:39:15.23 ID:+RIvJGNV0
男「う、うーん、…またか?」ムクッ…
幽霊「あっ、ようやく気付いたみたいですよ」
女「大丈夫、男君?」
男「…って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
女「ってきゃあ!」
幽霊「何いきなり叫びだしてんですか?」
男「まさか、次は2人で来るとは…さあ、今度はなんだ!」
幽霊「お、落ち着いてくださいよ、男さん」
男「さあ、言ってみろ!空鍋か?鉈か?拘束監禁か?なんなんだ一体!?」
幽霊「だめだ、なんだか分からないけど男さんが錯乱してる…」
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 23:43:51.58 ID:+RIvJGNV0
男「確かにどっちか選べない俺に非があるのは確かだけど、夢の中まで追いかけてくるって
何なんだよ一体!頼むからさ!」
女「当て身」ドスッ!
男「ぐわっ!?」バタッ!
幽霊「見事に決まりましたね…まあ、また気絶しちゃいましたけど」
女「仕方ないじゃん、こうでもしないともっと錯乱しそうだったしさ」
幽霊「しっかし、ここまで錯乱するなんて、どんな夢を見ていたんだか」
女「…私たちを見て驚いたんだから、まあ内容は想像はつくわね」
幽霊「…すこし、焦りすぎたんですかね?」
女「お互いにね」
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/08(水) 23:50:04.30 ID:+RIvJGNV0
~ ~ ~
男「…う、うーん…」
幽霊「あ、ようやく起きましたよ?」
男「…ってうわぁっ」
女「落ち着いて男君。ここはちゃんとした現実だよ」
男「…夢、じゃないんだろうな?」
幽霊「てい!」ムニー!
男「ってうわっ!いひゃいいひゃい!!」
幽霊「ね、夢じゃないでしょ?」
男「…ああ、ようやく戻ってこれたみたいだな」
女「あんな騒ぐなんて、一体どんな夢を見ていたの?」
男「悪い、思い出したくもない…」
幽霊「まあ悪夢で間違いなかったみたいですね」
女「そうみたいね」
男『原因は主にあなたたちですけどね』
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 22:39:56.91 ID:JS7hu7vt0
男「っていうか…」
幽霊「どうしたんですか、男さん?」
男「いや、2人ともさっきまで険悪だったのに、大丈夫なのか?」
女「ああ、そのことね」
幽霊「確かにギクシャクしてましたけど、男さんが倒れたときにちょっと協力し合いまして」
女「男君が落ち着いてから、お互いの事について詳しく話し合ったんだよ」
幽霊「男さんとの関係とか、私の場合は…正体とか」
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 22:48:14.26 ID:JS7hu7vt0
男「正体って…女!?」
女「幽霊だって事でしょ、今でもあんまり信じられないんだけどね」
男「まあ、普通に考えたらそうだよな」
女「…けど、男君だったらそれもありえるかな…って思ってさ」
男「俺はそんな不思議キャラだったか?」
女「そうじゃなくってさ、男君て結構色んなものを大事にしてたからさ、まあこういう
こともあってもおかしくないかな…って思うことにしたのよ」
幽霊「大変でしたよ、女さんなかなか納得してくれなくて」
女「だからといっていきなり壁抜けをしたりするのはどうかと思うんだけど」
幽霊「けど、すぐに納得できましたよね」
女「あんなもん見せられれば流石にね」
男「何をやっとるんだか」
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 22:55:22.84 ID:JS7hu7vt0
女「それと…」
幽霊「そうですね、男さん」
男「どうした、2人して?」
2人「「さっきは、申し訳ございませんでした!」」
男「い、いきなりどうしたんだよ、2人とも」
幽霊「いえ、さっき男さんに結論を迫ったせいで、男さんが倒れたのを見たら」
女「男君の気持ちは聞きたかったけど、少しやりすぎたかな…って思ってさ」
男「…まあ結論を出せなかった俺に間違いなく非はあるよ」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 23:06:52.81 ID:JS7hu7vt0
幽霊「で、さっきも言いましたけど、男さんが寝てる間に2人で話し合ったんですよ」
女「で、その時に出た結論が」
幽霊「『男さんが結論が出せるまで、2人で傍に寄り添うようにしよう』ってことになったんです」
女「始めのうちはどっちが恋人にふさわしいか…で、小競り合いや怒鳴りあいになったんだけどさ」
幽霊「男さんの気持ちもはっきりしないままじゃ、結局不毛だろうとおもいまして」
男「なるほど、2人の顔につねった跡があったり、部屋が少し荒れているのもそのせいか」
女「だってポルターガイスト使って来るんですよ?反則でしょ?」
幽霊「いやいや、女さんの物投げもなかなかのものですよ?普通壁に刺さりませんって!」
男「うん、間違いなく悪夢の原因はお前らだわ!今確信したよ」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 23:17:05.20 ID:JS7hu7vt0
幽霊「…まあ、そんな事に落ち着いたんですけど」
女「結局男君には迷惑をかけたんだし、ちゃんと2人で謝っておこうってことになって」
幽霊「厚かましいのは承知ですが、許してください!」
男「…別にいいさ、それよりいいのか?」
女「なにが?」
男「いや、俺の結論を待つって…幽霊はともかく、女は他にももっといいやつがいるんじゃないのか?」
女「なんだ、そんな事心配してるの?大丈夫、私は男君一筋だから!!気長に待つ事にするよ」
幽霊「………チッ」
男「おい、露骨に舌打ちするな」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 23:22:44.78 ID:JS7hu7vt0
女「…というよりあなたはさっさと成仏したらどうなの?なんだったら伯方の塩でも
持ってきてあげようか?」
幽霊「塩は間に合ってますので結構です。それに、私が成仏する時は男さんも連れて行きますので
ご心配なさらずに」
男「何を物騒な事を言ってるんだ、お前は」
女「こいつ…ああそうだ、男君に一つ言っておくことがあるんだけど」
男「なんだ?これ以上無茶な注文は止めてくれよ」
女「注文っていうか…まあお願いかな」
男「お願い?」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 23:31:57.58 ID:JS7hu7vt0
女「うん、まあ平たく言えば、これ以上どっかでフラグを作らないでね?」
幽霊「あ、私からもお願いします」
男「フラグってお前らな…」
女「だって、これ以上競争相手が増えたら、流石に大変だからね」
幽霊「同じ意見です、だって男さんは私のものなんですからね」
女「聞き捨てならないわね、今のは」
幽霊「言ったもん勝ちですよ」
女「…いい性格してるね」
幽霊「まあ、女さんには負けますけどね」
2人「「………」」
2人「「ふふふふふ…」」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/11(土) 23:42:17.26 ID:JS7hu7vt0
男「…完全においてきぼだな、俺」
女「というわけで男君!」
幽霊「というわけで男さん!」
2人「これからも、よろしくお願いします!!!」
男「………はい」
男『幽霊よりも、もっとたちの悪いのに憑かれた気がする…』
幽霊「ひどいですね、男さんも」
女「男君の事、こんなに大事にしてるのにまるで悪霊みたいに扱うなんてさ!」
男「人の心を読むなーーーーーーー!!!!」
Fin
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/11(土) 23:43:59.31 ID:r4utpNYgo
完結乙乙ー!
でもやっぱり幽霊が一番好きだ!

男「誰だ!」幽霊「化けて出ました」

引用元:ちかとも

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