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コレは、母親から聞いた話。
去年の暮れ頃母親が突然入院した。

病気の症状は、はっきり出ていなかったらしいのだが、寝ようとすると金縛りに会い、黒い影のような物が母親の顔を覗き込み「もうすぐ・・・」と言って消えるという妙な体験もあって念のための検診だった。

検診の結果即入院。内臓にピンホールが開いていて命にも係わるところだったそうだ。
入院中はその影も現れず「もしかしたらご先祖様が教えてくださったのかしらね?」と母親も言っていた。

ところが明日退院という日の晩、その影は現れたという。
看護婦の見回りとは明らかに違う真っ黒な影が嫌な雰囲気をまとって、母親の顔を覗き込んだそうだ。

『これはご先祖様とは違う。死神のような・・・』

そう感じた母親は心の中で『私の命を持って行くなら仕方が無い。だけどまだまだ子供達に手がかかるのよ。おとなしく命を差し出す代わりに、私に代わって子供達の面倒をみてやって。下の子はアトピーで、ダニやホコリがダメだから毎日掃除して・・・上の子は、着る物に無頓着だから・・・』と言っている途中でその黒い影は「チッ!」と舌打ちをして消えたそうだ。

以来母親の体調は絶好調。

「死神すら持て余すようなあんた達の世話をしているお母さんに感謝しなさい。」と毎日のように言われている。

引用元:鵺速あなたの傍の怖い話

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