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これは、つい最近から始まった怪奇現象です。

私の通っているO中学校の体育館は、耐震工事が終わり、部活で賑わっていました。

私の所属している女子バレー部は、午前の練習で、

ウィンドブレーカーを着ながら練習していました。

私は元々、霊感というものが無いに等しく、幽霊なんて一度も見たことがなかったのですが…。

レシーブの練習をしている時でした。

私がボールを拾ったときに『なっちゃん』と聞こえたのです。

『ん?』と思ったもののすぐにボールを集めないとボール不足になりますから、

私は気にせず練習に集中しました。

人探しかなんかだろう、と。

でも、その声は一向に止む気配はなく、それどころか逆にはっきり聞こえてくるようになったのです。

気味悪く思った私は、隣にいた友人の愛美(仮名)に、

「ねえなんかさっきっから声聞こえない?」と話しかけましたが、愛美は、

「聞こえないよ~」

と返してきました。周りのみんなは聞こえていないのか?と、首をかしげていると、

「なつ!」という声が聞こえました。

先輩の声です。

なつ、というのは私の先輩の一人、夏美(仮名)先輩のあだ名のようなものです。

その途端、「なっちゃん!」と声が一段と大きくなりました。

驚いた私は不意に夏美先輩の方を見ました。

すると、トスを上げた夏美先輩の後ろで青いレインコートを着た女の子が立っていたのです。

一体どこから入ってきたというのでしょう?

私は驚いて思わず叫び声を上げました。

途端、なっちゃん、という声はやんで、

先輩たちが私に駆け寄って何があったのか聞いてきたのですが、私は何も言えませんでした。

言っても信じてもらえないからです。

女の子は今も夏美先輩の後ろで、呼んでいることでしょう。

『なっちゃん』と…。

一体、女の子の目的はなんなのでしょうか。

私は、夏美先輩に何も起こらないことを願っています。

引用元:怖い話

 

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