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友人の話。

私の友人は飛蚊症に悩まされています。
いくつかの病院で検査を受けたのですが、
網膜にも脳にも異常はなく、原因は不明だったそうです。
大学に入ってからは比較的落ち着いていたのですが、
高校の時は酷く、頻繁に黒点や雲のようなものが視界に現れていたそうです。

そんな高校生のある日、文化祭の準備で遅くなった彼女は、暗い道を帰るのが怖く、
明るい繁華街を通って家路につきました。
繁華街を通り過ぎ、角を一つ曲がった所で、彼女の視界が薄い雲に覆われました。
曇った視界のままで歩くのは気持ちのいいものではないので、
その場でしばらく立ち止まり、視界が晴れるのを待つことにしたそうです。

814: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 23:37:30 ID:qf/9y6Cq0
時間にして5分ほど。視界を覆う薄雲は一向に晴れません。
これ以上時間を潰すのも嫌になり、彼女はまた歩みを始めました。
「あのぅ・・・・・・。」
遠慮がちにかけられた声に驚いて振り向くと、
そこには中年の女性が所在無げに立っていました。
女性はじぃっと彼女のことを凝視しています。
「・・・あなた、目に何か変なこと起こっていない?」
その女性は唐突に彼女に尋ねてきました。
女性の後ろには誰もいない手相占いの台があり、どうやらその女性は占い師のようです。
何で分かるんだろう・・・・・・。訝しみながらも彼女は素直に頷きました。
自分の飛蚊症に関して、何か分かるのなら教えて欲しい。
そんな藁にもすがる気持ちだったそうです。
占い師の女性は、ほぅっと一つ息を吐き、言いました。
「やっぱり。さっき、あなたが立ち止まってる時ね、
後ろからお婆さんが両手であなたの目を塞いでいるのが見えたんです。」
信じるかどうかはあなたが決めていいですけどね、と占い師は続けました。
もちろん彼女は誰かに両目を塞がれた感覚はありませんでした。
しかし、彼女は占い師のいうことを信じました。
というのも、彼女は子供の頃からそういうものが「見える」人間だったからです。
彼女は占い師にもっと詳しく教えてくれるように頼みました。
「私はただその光景が見えただけで、それが良いものか悪いものかの見当も付かないの。
知りたいのなら、然るべき所に行って相談しなさい。」
占い師が教えてくれたことはそれだけだったそうです。

 

816: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 23:42:09 ID:qf/9y6Cq0
次の日曜日、彼女は神社に行き、宮司にこれまでの経緯を話しました。
宮司は話を黙って最後まで聞いた後、一人の男性を連れてきました。
その男性は霊能者だと紹介されました。
宮司曰く、自分にはそういう力がないので、この人に代わりに見てもらうのだそうです。
彼はしばらく彼女を凝視した後、ポツリ、と言いました。
「そのお婆さんはなぁ、あんたの守護霊だ。」

 

815: 本当にあった怖い名無し 2006/09/20(水) 23:38:57 ID:qf/9y6Cq0
何故、自分を守ってくれるはずの守護霊が目を塞ぐのか。
私はそのせいで迷惑している。
すぐにそんなことは止めさせて欲しい。
彼女は怒りながらその霊能者に詰め寄ったそうです。
霊能者は彼女の憤りをなだめつつ、真剣な顔をしてこう返したそうです。「止めさせるように言ってもいいんだがねぇ・・・・・・。そのお婆さんが目を覆ってくれなきゃ、
あんた、俺より幽霊見ちまうぞ。」「幽霊ってさ、結構グロいのもいるのよ。事故死した姿のままとかね。
あれをしょっちゅう見るのと比べりゃ、視界が少しままならないくらい、仕方がないよね。」

話を聞き終えた後、諦めたように笑いながら、彼女はそう言っていました。

引用元:オカルト速報

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